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2006 年度 実績報告書

尿路性器癌に対するテロメラーゼ活性を標的とした新規ウイルス療法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 18591754
研究種目

基盤研究(C)

研究機関岡山大学

研究代表者

賀来 春紀  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (60346426)

研究分担者 那須 保友  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (20237572)
藤原 俊義  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教授 (00304303)
香川 俊輔  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00362971)
キーワード尿路性器癌 / 遺伝子治療 / テロメラーゼ・プロモーター / 制限増殖型アデノウイルス
研究概要

腫瘍特異的制限増殖型アデノウイルスTelomelysinの前立腺癌細胞株における選択的増殖性の確認と抗腫瘍効果の検討を行った。
1)hTERT活性
RT-PCR定量法にてヒトの前立腺癌細胞株LNCaP,PC3,DU145および前立腺正常細胞株PrEC,PrSCのhTERT活性を測定した。前立腺正常細胞株においてhTERT活性が認められず、前立腺癌細胞株においてのみhTERT活性が認められた。
2)抗腫瘍効果の検討(in vitro)
前立腺癌細胞株およびヒト前立腺正常細胞にTelomelysinを感染させ、XTT法にて殺細胞効果を調べた。Telomelysinは前立腺癌細胞株においてのみ増殖し、ベクター濃度依存性に細胞増殖の抑制が観察された。正常前立腺細胞においてはTelomelysinの増殖はなく、細胞障害は認められなかった。
3)抗腫瘍効果の検討(in vivo)
ヌートマウス(BALB/C 8weeks ♂)にヒトの前立腺癌細胞株LNCaP(1X10E6/100ul)を移植してマウス皮下移植モデルを作製した。皮下腫瘍が形成された後、腫瘍内にTelomelysin(1X10E7PFU/100ul)を連日3回投与し、抗腫瘍効果を観察した。対照群(PBS投与群)の腫瘍が増大に対し、Telomelysin投与群においてすべての腫瘍がTelomelysin投与20日後に消失した。
結論:腫瘍特異的制限増殖型アデノウイルスTelomelysinの前立腺癌細胞株に対する強い抗腫瘍効果が認められ、前立腺癌治療薬としての有効性が確認された。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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