研究概要 |
近年、IL-12と放射線治療との相乗効果も報告されてきており,本研究ではこの点に着目し,マウス前立腺癌モデルに対するIL-12遺伝子発現アデノウイルスベクターを用いた遺伝子治療と放射線治療との併用療法における抗腫瘍効果の検討を目的とした研究と解析を行った。平成18年度,19年度に行ったIn vitro及びIn vivo実験で得られた結果の統計学的検討とIn vivo実験を引き続き行い、In vitro実験では,マウス転移性前立腺癌細胞株である178-2BMAを用いて,IL-12遺伝子発現アデノウイルスベクターを用いた遺伝子治療と放射線治療との併用療法における細胞毒性とアポトーシスを評価とした。IL-12遺伝子発現アデノウイルスベクターの感染効率と、同ベクターの細胞毒性については100MOI以下では優位なtoxicityを認めなかった。In vivo実験では,マウス転移性前立腺癌細胞株である178-2BMAを用いたマウス皮下腫瘍モデルにおいて,IL-12遺伝子発現アデノウイルスベクターを用いた遺伝子治療と放射線治療との併用療法における抗腫瘍効果を検討中である。
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