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2006 年度 実績報告書

RNAiノックダウン法による雄性生殖細胞特異的分子TEX101の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18591786
研究種目

基盤研究(C)

研究機関日本医科大学

研究代表者

石川 朋子  日本医科大学, 医学部, 助手 (70212850)

研究分担者 瀧澤 俊広  日本医科大学, 大学院医学研究科, 教授 (90271220)
水口 義昭  日本医科大学, 医学部, 助手 (70409217)
キーワード精巣 / 精子 / TEX101 / GPI蛋白質 / RNAi / 生殖医学
研究概要

今回の基盤研究により、生殖腺発達段階の前精祖細胞の特異的マーカーであり、雄性生殖細胞の細胞表面に特異的に発現している新規GPIアンカー型蛋白質であるTEX101に関して、精子成熟の分子機構における役割を解明するために、TEX101の分子解剖学的特徴付けを進めた。さらに、マウス精巣初代培養系を用いて、TEX101を標的とするshort hairpin RNA(shTEX101)を培養生殖細胞に導入し、TEX101発現のノックダウン解析する研究を立ち上げた。
マウス精巣よりpercollを用いて精母細胞が多数を占める分画を採取し、培養を行った。48時間の培養においても、蛋白質およびmRNAレベルにおいてもTEX101の発現が維持されていることを確認した。次に、GFP融合shRNA(shTEX101)の作製に成功し、上記初代培養細胞にトランスフェクションを試みたが、著しく導入の効率が悪いことが判明した。現在、in vivo electroporationも視野に入れ、導入改善の検討を進めている。
また、培養細胞株を用いたTEX101解析モデルの検索のため、ヒト小細胞癌(Lu-134,-139,140)、胚細胞腫瘍由来(NEC8,14)の細胞株を用いてTEX101のmRNAレベルでの発現をreal-time PCRで解析した。そのうち、Lu-140に微弱ながらTEX101の発現を認めた。また、対照としてHeLa、バーキットリンパ腫由来株(Raji)、単球性白血病細胞由来株(THP-1)を用いたが、RajiとTHP-1にもTEX101の発現を認めた。しかし、ヒト精巣のTEX101の発現量と比較すると数パーセント程度であり、さらに適当な細胞株を検索中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Genomic organization and structure of the 5'-flanking region of the TEX101 gene : alternative promoter usage and splicing generate transcript variants with distinct 5'-untranslated region2007

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Tsukamoto
    • 雑誌名

      Mol Reprod Dev 72・2

      ページ: 154-162

  • [雑誌論文] Molecular characterization of a germ-cell-specific antigen, TEX101,from mouse testis2007

    • 著者名/発表者名
      Hong Jin
    • 雑誌名

      Zygote 14・3

      ページ: 201-208

  • [雑誌論文] Tesitcular proteins associated with the germ cell-marker, TEX101 : involvement of cellubrevin TEX101-trafficking to the cell surface during spermatogenesis2006

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Tsukamoto
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 345・1

      ページ: 229-238

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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