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2007 年度 実績報告書

将来の男性用避妊薬開発に向けた精巣上体特異的リポカリン遺伝子プロモーター解析

研究課題

研究課題/領域番号 18591792
研究機関東北大学

研究代表者

鈴木 吉也  東北大学, 病院, 助教 (30422116)

研究分担者 村上 節  東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (20240666)
寺田 幸弘  東北大学, 病院, 准教授 (10260431)
キーワード精子成熟 / 精単上体 / プロモーター解析
研究概要

最も重要な精巣上体の機能としでは精子成熟(sperm maturation)が知られている。もしこの過程を特異的に干渉することができれば、精巣におけるホルモンおよび精子産生を阻害することなく男性特異的に効果を発揮する避妊薬の開発につながる。基礎研究として、精巣上体特異的に発現している遺伝子をターゲットとしてその遺伝子発現のメカニズムを理解することは、将来的に精巣上体の機能をコントロールするような化合物(避妊薬)を開発する上で重要であると考え、はじめに精巣特異的リポカリン5遺伝子のプロモーターをモデルとして研究し、リポカリン5遺伝子発現に重要な塩基配列(100bp)を5'側上流領域に同定し、さらに分子生物学的手法を用いてその100bpにアンドロゲンレセプターとforkhead box protein A1 (Foxal)が結合することを明らかにし、それらの分子間相互作用についてMolecular Endocrinologyに発表した(Yu X. Suzuki K. et al. Mol. Endocrinology 2006)。さらに我々はリポカリン8遺伝子プロモーターを第二のモデルとし、リポカリン8変異プロモーター(3kb, 1.7 kb, 0.3 kbの3種類)にCATレポーター遺伝子を融合したDNA断片を導入したトランスジェニックマウスを作製した。免疫組織化学法、RT-PCR法を用いてレポーター活性を分析し、3.0 Kbと1.7kbの問でプロモーター活性の変化が起こっている事を確認した。よって我々はこの1.3kbのDNA断片内に精巣上体における遺伝子発現に重要な転写因子群結合部位が存在すると結論づけた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Role of nicotinic and estrogen signaling during experimental acute and chronic bladder inflammation2008

    • 著者名/発表者名
      Martinez-Ferrer M
    • 雑誌名

      Am J Pathol. 172

      ページ: 59-67

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Epididymis-specific lipocalin promoters.2007

    • 著者名/発表者名
      Suzuki K
    • 雑誌名

      Asian J Androl. 9

      ページ: 515-521

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Intestinal endometriosis complicated by ileal perforation after initiation of gonadotropin-releasing hormone agonist therapy.2007

    • 著者名/発表者名
      Saito S
    • 雑誌名

      Fertil Steril. 88

      ページ: 969.e7-9

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [学会発表] シンポジウム 精子成熟機構解明に向けた精巣上体特異的プロモーター解析2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木吉也
    • 学会等名
      第25回日本受精着床学会総会
    • 発表場所
      仙台国際センター
    • 年月日
      2007-08-30
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] ポスター発表 精巣上体特異的レチノイン酸結合蛋白質KOマウスを用いた精巣上体炎モデル作製2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木吉也
    • 学会等名
      日本産婦人科学会総会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2007-04-16
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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