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2007 年度 実績報告書

アネキシンVによる新しい血小板活性化測定法の開発と臨床への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18591793
研究機関秋田大学

研究代表者

佐藤 宏和  秋田大学, 医学部, 准教授 (60272035)

研究分担者 藤本 俊郎  秋田大学, 医学部, 講師 (20375249)
佐藤 直樹  秋田大学, 医学部, 助教 (40447199)
田中 俊誠  秋田大学, 医学部, 教授 (40002216)
キーワードアネキシンV / 血小板 / 測定法
研究概要

婦人科悪性腫瘍患者からチトラート採血・ヘパリン採血を行い,Dダイマー値の変化をバイダスアッセイキットD-ダイマー2を用いて測定した.ヘパリン採血の方が常に大きい値を示し,両者には相関係数0.998の強い正の相関が見られた.婦人科悪性腫瘍患者は健常人と比較して血液凝固が亢進していた.抗癌剤による化学療法前後における血液凝固の変化はDダイマーの変化のみでは捉えることはできなかった.活性化血小板膜表面に特異的に出現する酸性リン脂質を,Alexa Fluor 488で標識した酸性リン脂質結合タンパクannexinVにより定量する方法を確立した.婦人科悪性腫瘍患者の血小板凝集能は,健常人と比較して低い傾向を認めた.しかし,抗癌剤による化学療法前後における血小板凝集能の変化や酸性リン脂質出現の変化は,一般的な血小板凝集能測定検査や,今回導入したAlexa Fluor 488標式annexinVの血小板への結合を用いた方法では一定の傾向を認めなかった.
今回の研究では,婦人科悪性腫瘍患者においても血液凝固が亢進していることが明らかとなった.抗癌剤は一般に血栓症誘発の原因と考えられており,使用前後における凝固の亢進が推察される.しかし今回の方法では明らかな亢進は認められず,更なる検討が必要と思われる.また,血小板凝集能の変化を捉えることは困難で,今回の方法を用いても明らかにすることはできなかった.血小板膜表面への酸性リン脂質発現をひとつの活性化の指標として実験を行ったが,他の観点からのアプローチも必要と考えられた.

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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