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2007 年度 実績報告書

ゴナドトロピンレセプターの新たな発現調節メカニズムの発見

研究課題

研究課題/領域番号 18591795
研究機関群馬大学

研究代表者

中村 和人  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (60332558)

キーワードLHレセプター / エストロゲン / mevalonate kinase
研究概要

これまでLHレセプターの発現調節に関与する因子として,アクチビン,TGF-βなどの成長因子がレセプター-mRNAの安定性に影響を及ぼすことで,レセプターの発現調節に関与することを研究してきた。近年mevalonate kinase(Mvk)がLHレセプターmRNAに結合し,mRNAの安定性に対し抑制的に働き,レセプターの発現量を減少させることが報告された。LHレセプターの発現に関して,FSHの作用と強調してエストロゲンが促進することは,既に明らかにされていた。しかしながらその機序については深く解明されていなかった。そこでラット顆粒膜細胞の初代培養を用い,MvkがLHレセプターの発現に関与するメカニズムについて検討した。その結果,培養メデューム中にエストロゲンを添加すると,顆粒膜細胞内のLHレセプターmRNAの安定性が増加し,その発現レベルが増加した。同じ実験系においてLHレセプターmRNAの発現レベルが増加するのに対し,mRNAの転写が増加することによらないことは,LHレセプターのプロモーター活性を測定することにより証明できた。その一方で,顆粒膜細胞内のMvk mRNA並びにMvkタンパクの発現量は減少した。顆粒膜細胞にMvkをtransfectiomすると,LHRmRNAの発現量は減少した。また下垂体を摘除した幼弱ラットにリコンビナントのFSHとエストロゲンを加えると,顆粒膜細胞培養と同様の結果が得られた。以上の研究結果から,ラット卵巣内LHレセプターの発現調節においてエストロゲンは,少なくともMvkの発現を減少させることによりLHレセプターの発現を増加させることが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Effect of estrogen on the expression of luteinizinlg hormone-human chorionic gonadotropin receptor messenger ribonucleic acid in cultured rat granullse cells2008

    • 著者名/発表者名
      Ikeda Sadatomo
    • 雑誌名

      Endocrinology (掲載決定)

    • 査読あり
  • [学会発表] ラット卵管におけるBetaglycanの発現と性周期変化2007

    • 著者名/発表者名
      久保田 和子
    • 学会等名
      第52回日本生殖医学会総会・学術講演会
    • 発表場所
      秋田市
    • 年月日
      2007-11-26
  • [学会発表] Molecular chaperoneによるヒトLHレセプターの,細胞膜表面への発現調節に関する検討2007

    • 著者名/発表者名
      久保田 和子
    • 学会等名
      第59回日本産科婦人科学会総会・学術講演会
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      2007-04-16

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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