研究課題
基盤研究(C)
将来、炎症状態にある早産低出生体重児が、高血圧を呈するかを研究した。今回我々は妊娠ラットから出生した新生仔の体重を経時的に測定し、更に8週齢と16週齢の血圧を測定し比較検討した。方法;妊娠Wistarラットを用い、出生時より仔の体重を測定し週齢8週目と16週目にBP-98A(Softron社)を用いてTail cuff methodにより血圧を測定した。ラットを38℃に保温したポケットに収納後5分後から1分毎に3回血圧、脈拍数を測定した。結果:新生仔の出生時体重は5.2±0.1g(n=23)であった。出生後8週時では174.0±2.1gと体重が増加した。出生後8週時での収縮期血圧は125.4±1.6mmHg、平均血圧は103.7±1.0mmHg、拡張期血圧は92.4±1.6mmHg、心拍数は393±7/分であった。出生後16週時での収縮期血圧は118.4±1.6mmHg、平均血圧は99.7±1.0mmHg、拡張期血圧は90.4±1.6mmHg、心拍数は361±7/分と出生後8週に比較し有意に減少した(p<0.05)。まとめ;controlラット新生仔の体重測定、血圧及び脈拍測定ができた。その後、炎症状態の仔のこれらの測定を行ったが、初め妊娠ラットにLPSを投与すると、母獣及び胎仔が死亡してしまった。そこで、LPSの投与量を、濃度別に妊娠ラットに投与し、比較検討を行おうとしたが、出生した産仔がその後、順調に成長せず、死亡してしまうことが多く、血圧測定の実験段まで到達できなかった。
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