研究課題/領域番号 |
18591817
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
小森 慎二 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60195865)
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研究分担者 |
田中 宏幸 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (80330447)
堀内 功 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (70340974)
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キーワード | 精子形成過程 / TCTP / アンドロゲン / セルトリ細胞 |
研究概要 |
アンドロゲンのTCTPへの発現調節の検討 1) Gel shift法によるアンドロゲン作用領域の同定TCTP遺伝子5'上流領域を9つの断片に分けて検討したところ、ひとつの断片(-545bp1から-388bo)に、核蛋白が結合したことが判明した。 2) Luciferase assayによる発現調節断片の検討 上記で同定した5'上流領域断片をluciferase遺伝子の上流に導入することに成功した。セルトリ細胞にDHTを添加した場合としない場合、また、同定した5'上流領域を正方向にluciferase遺伝子の上流に組み込んだ場合と逆方向に組み込んだ場合でそれぞれ実験をしたところ、正方向に断片を組み込んだ場合に、DHTを添加した場合に、luciferase活性を有意に抑制されることが明らかとなり、in vitroの実験系でもその作用を証明することに成功した。 マウス精巣にてのandrogenのTCTP発現調節への検討 1. Laser microdissection法によるSertoli細胞の回収左記の精巣の凍結切片を顕微鏡下観察して、精細管内のsertoli細胞をLaser microdissection法にて回収し、その細胞よりmRNAを分離することに成功した。 2. RT-PCR法によるTCTP遺伝子の発現量の解析発現量を検討したとことろ、Fulutamideにて有意に発現が増強された。一方およびGnRH agonistによる作用とtestosteroneによる作用では有意な差は認めなかった。 3. germ cellでのTCTPの発現を検討 上記と同様にgerm cellでも発現を検討し、TCTPはFultamideで抑制されることが判明した。 以上より、アンドロゲンはTCTPの発現に関与することが示唆された。これらのことよりアンドロゲンはTCTPの発現にinvitroおよびin vivoでも関与していることが判明した。今後はさらにTCTPと精子形成過程への関与について研究を進める予定である。
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