研究課題/領域番号 |
18591834
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
上岡 陽亮 九州大学, 大学病院, 助教 (50372743)
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研究分担者 |
加藤 聖子 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (10253527)
小林 裕明 九州大学, 大学病院, 講師 (70260700)
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キーワード | 子宮体癌 / tau / パクリタキセル / 耐性 |
研究概要 |
タキサン系製剤のパクリタキセルは異常な微小管束を生成し安定化させることで細胞毒性をあらわす。乳癌においてパクリタキセルの奏効度に相関する遺伝子としてtauが報告されたが、婦人科領域の癌については報告がない。また、近年生活習慣の変化のためか子宮体癌患者は増加傾向にある。そこで本研究では 1)子宮体癌の臨床検体を用いてタキサン系製剤の奏効度とTau発現の相関の有無を検討する、 2)子宮体癌培養細胞を用いてtau発現の寡多によるパクリタキセル感受性への影響を検討する、ことによって子宮体癌におけるTauの臨床的意義を解析することを目的としている。 1.手術目的に入院した子宮体癌患者に対し、入院時に本研究について文書を用いて説明した。研究目的の摘出組織を使用することについて学内ヒトゲノム・遺伝子解析倫理審査専門委員会の承認を得た文書により同意を得た患者において、手術時に摘出した組織の一部から子宮体癌検体を採取した。これからRNAを抽出するとともに、検体を凍結保存した。 2.子宮体癌Ic期以上もしくは組織型が低分化度の症例には、当院では術後化学療法としてタキサン系製剤とプラチナ製剤によるレジメンで化学療法を施行している。上記の組織を採取できた症例で、同化学療法の奏効率とtau発現の相関について検討できるよう、症例を蓄積している。
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