研究課題/領域番号 |
18591847
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
奥田 剛 昭和大学, 医学部, 助手 (60407434)
|
研究分担者 |
佐々木 宣哉 北海道大学, 獣医学研究科, 助教授 (20302614)
前田 愼 財団法人朝日生命成人病研究所, 研究員 (40415956)
|
キーワード | 卵巣癌 / モデルマウス / βカテニン / K-ras / OGPプロモーター / Creリコンビナーゼ |
研究概要 |
平成18年度の目的はトランスジェニックマウスを用いた卵巣癌発生に関与する遺伝子の解明である。本研究では発癌関連遺伝子βカテニンとK-ras遺伝子の卵巣癌発生関与について検討する。 1.卵巣癌発生及び悪性化におけるK-ras、βカテニン変異の関与についての検討 モデルマウスの作成 (1)雌生殖臓器特異的Creリコンビナーゼトランスジェニックマウス(OGP-Cre)の作成 OGPプロモーターをクローニングし、下流にCreリコンビナーゼ遺伝子を配したDNA断片を作成した。この遺伝子をC57BL/6系マウス受精卵に顕微注入しOGP-Creマウス(以下OGP-Cre)F0を3系統得た。現在各系統の各臓器でCreリコンビナーゼ発現解析を行っている。 (2)潜伏型K-rasトランスジェニックマウスおよび潜伏型βカテニントランスジェニックマウスの作成CAGプロモーター下流にloxP配列-Neo-loxP配列を挿入さらにこの下流に、変異型K-rasまたは変異型βカテニン遺伝子を配したコンストラクトを作成した。βカテニンのコンストラクトをC57BL/6系マウスに導入しβCatTGのF0を4系統得た。現在系統維持を行っている。これからK-rasコンストラクトのマウスへの導入を行う予定でいる。 (3)雌生殖臓器特異的Krasトランスジェニックマウス、βカテニントランスジェニックマウスの作成OGP-Creの完成を確認次第、βCatTG及びK-rasTGとの交配を行う予定であるが、βCatTGが先に完成したため、Adeno-Creをマウス卵巣に局所注入する方法も併用し、表現型解析に供する。 表現型解析((1)組織学的解析(2)免疫組織染色(3)腫瘍内遺伝子発現解析)はOGP-Creとの交配で行う予定であるが、上述のように今後、まずAdeno-Creの局所注入のよる方法を用いて表現型解析に供する。
|