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2006 年度 実績報告書

頭頸部癌の浸潤・転移におけるRho遺伝子の関与について

研究課題

研究課題/領域番号 18591862
研究種目

基盤研究(C)

研究機関浜松医科大学

研究代表者

峯田 周幸  浜松医科大学, 医学部, 教授 (40190714)

研究分担者 渡辺 高弘  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90303552)
細川 誠二  浜松医科大学, 医学部, 助教 (50377743)
キーワードRho / 頭頚部癌 / 上皮間葉組織移行
研究概要

頭頚部癌の浸潤や転移について報告は少ない。局所は放射線治療に奏功しても遠隔転移で死亡することも多い。そこで頭頚部癌における転移に関係する遺伝子の発現について検討した。
多くの遺伝子が転移に関係しているが、今回我々は細胞骨格に関与しているRho遺伝子の発現の程度と臨床因子との関係を調べた。Rho遺伝子はアクチンフィラメントの形成に深くかかわり、細胞の変形や形態の維持に携わり、細胞の運動を起こす遺伝子として知られている。Rho遺伝子にはA、B、Cと種類ががあるが、転移についてはRhoA遺伝子の関与大きいことがわかった。そしてその調節は転写レベルで制御されており、それらは癌のリンパ節転移との相関がみられた。さらにRhoA遺伝子の発現と関係する他の遺伝子との関係も調べた。PTEN(phaosphatase and tensin homolog)遺伝子の不活化との関係を調査中である。
また最近報告されている上皮間葉組織移行にも関係していることを考え、Snai遺伝子とカドヘリンタンパクとの関連を調べた。RhoA遺伝子とカドヘリン発現とは何ら相関はなく、RhoA遺伝子の上皮間葉組織移行への関与はカドヘリンとは独立して生じていると推察された。そこでTwist遺伝子(上皮間葉組織移行への主たる経路に存在し、移行を調節していると考えられている)およびその前段階で働くSnail遺伝子との関係をしらべている。そして臨床経過とあわせることにより癌細胞転移との関係を調べ、正常な細胞運動との相違も研究している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Pattern of cochlear damage caused by short-term kanamycin application using the round window microcatheter method.2007

    • 著者名/発表者名
      H.Mineta
    • 雑誌名

      Acta Otolog 127・2

      ページ: 116-121

  • [雑誌論文] Audiological outcome of infants with congenital cytomegalovirus infection in a prospective study2007

    • 著者名/発表者名
      H.Mineta
    • 雑誌名

      Audiol Neurootol. 12・1

      ページ: 31-36

  • [雑誌論文] Association of SLC26A4 mutations with clinical features and thyroid function in deaf infants with enlarged vestibular aqueduct.2006

    • 著者名/発表者名
      H.Mine ta
    • 雑誌名

      J Hum Genet 51・9

      ページ: 805-810

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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