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2006 年度 実績報告書

上気道のリモデリングの特異性とその制御

研究課題

研究課題/領域番号 18591864
研究種目

基盤研究(C)

研究機関三重大学

研究代表者

竹内 万彦  三重大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (50206942)

研究分担者 湯田 厚司  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (80293778)
間島 雄一  三重大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60024791)
キーワードモルモット / 細胞外マトリックス / 杯細胞 / 抗原刺激 / 上皮細胞 / 卵白アルブミン
研究概要

4週齢のハートレイ系雄モルモットを卵白アルブミンと水酸化アルミニウムにて2度腹腔内投与し、その後1週間連日鼻内投与して感作をさせた(1週群)。その後更に7週あるいは11週週2回鼻内に抗原投与し(8週群および12週群)、長期間の抗原刺激モルモットモデルを作成した。対照群では12週群と同様の期間、週2回鼻内に生理食塩水を投与した。最後の経鼻チャレンジの24時間後にモルモットの鼻粘膜を採取し、パラフィン切片を作成し、ヘマトキシリンエオジン、Alcian blue-periodic acid Schiff染色、Masson's Trichrome染色を行った。その結果、上皮細胞の破壊をみると、正常の形態をもった細胞は抗原刺激が長くなるにつれて有意に減少し、線毛が消失するなどの異常形態をもった細胞が有意に増加した。好酸球数は1週群、8週群、12週群で対照群と比べて有意に増加していたが、この3群間では有意差は見られなかった。上皮の杯細胞数は1週群では対照群と比べて差はみられなかったが、8週群、12週群では有意に増加していた。Masson's Trichrome染色で青染した細胞外マトリックスの面積は、1週群では対照群と差は見られなったが、8週群、12週群と長くなるにつれて有意に増加した。この傾向は鼻中隔粘膜にも、また、鼻甲介粘膜にもみられた。以上より、抗原刺激を長く行った際には好酸球数で表される好酸球炎症そのものは強くはならないが、粘膜リモデリングの指標である上皮細胞の形態の変化、杯細胞数、鼻粘膜中の細胞外マトリックスは漸増することがあきらかになり、粘膜リモデリングは抗原刺激が長く続くことでもたらされることが明らかになった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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