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2007 年度 実績報告書

上気道のリモデリングの特異性とその制御

研究課題

研究課題/領域番号 18591864
研究機関三重大学

研究代表者

竹内 万彦  三重大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (50206942)

研究分担者 湯田 厚司  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (80293778)
間島 雄一  三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60024791)
石永 一  三重大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (50335121)
坂井田 寛  三重大学, 医学部附属病院, 医員 (30378426)
キーワードステロイド / ロイコトリエン / リモデリング / 細胞外マトリックス / 鼻アレルギー
研究概要

4週齢のハートレイ系雄モルモットを卵白アルブミンと水酸化アルミニウムにて2度腹腔内投与し,その後1週間連日鼻内投与して感作をさせ,その後更に11週間週2回鼻内に抗原投与し長期間の抗原刺激を行ったモデルを用いた(感作群)。対照群では11週間週2回鼻内に生理食塩水を投与し,デキサメサゾン群ではデキサメサゾンを,また,プランルカスト群ではプランルカストを11週間連日腹腔内投与した。最後の経鼻チャレンジの24時間後にモルモットの鼻粘膜を採取し,パラフィン切片を作成し,ヘマトキシリンエオジン,Alcian blue-periodic acid Schiff染色,Masson's Trichrome染色を行った。その結果,上皮細胞の破壊をみると,線毛が消失するなどの異常形態をもった細胞の割合がデキサメサゾン群とプランルカスト群では感作群に比べて有意に低下していた。鼻粘膜中の好酸球数および上皮の杯細胞数もデキサメサゾン群とプランルカスト群では感作群に比べて有意に低下していた。Masson's Trichrome染色で青染した細胞外マトリックスの面積も,デキサメサゾン群とプランルカスト群では感作群に比べて有意に低下していた。この傾向は鼻中隔粘膜にも,また,鼻甲介粘膜にもみられた。以上より,抗原刺激が長く続くことでもたらされる粘膜リモデリングは,デキサメサゾンとプランルカストにより抑制することが明らかになった。これより鼻アレルギーの粘膜リモデリングの形成にはロイコトリエンが関与することが考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Leukotriene D4 upregulates MUC2 gene transcription in human epithelial cells.2008

    • 著者名/発表者名
      Suzuki S, Takeuchi K, et. al.
    • 雑誌名

      Pharmacology 81

      ページ: 221-228

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 鼻粘膜リモデリングについて2007

    • 著者名/発表者名
      竹内 万彦
    • 雑誌名

      治療学 41

      ページ: 23-26

  • [学会発表] アレルギー性鼻炎におけるリモデリングとその制御2007

    • 著者名/発表者名
      竹内 万彦
    • 学会等名
      第46回日本鼻科学会
    • 発表場所
      宇都宮
    • 年月日
      2007-09-28
  • [図書] 花粉症と周辺アレルギー疾患(分担題目:アレルギー性鼻炎・鼻茸と組織リモデリング)2007

    • 著者名/発表者名
      竹内 万彦
    • 総ページ数
      3
    • 出版者
      診断と治療社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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