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2007 年度 実績報告書

いびきの音響解析による睡眠呼吸障害患者の上気道閉塞部位診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18591869
研究機関山口大学

研究代表者

原 浩貴  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (90274167)

キーワード睡眠呼吸障害 / いびき / 音響解析 / 閉塞部位診断
研究概要

睡眠呼吸障害はいびき・睡眠時無呼吸症候群を中心とした睡眠時の呼吸異常を包括する病態である。
睡眠呼吸障害のほとんどは上気道閉塞に伴うものであることから、睡眠呼吸障害の病状としていびきはほぼ必発であり、いびきは睡眠中の上気道の閉塞状態に関する重要な情報を含んでいると考えられる。本研究ではいびきの音響解析法を用いて、非侵襲的で正確な上気道閉塞部位診断法を確立することを目的としている。
平成19年度は、前年度に引き続き(1)軟口蓋(2)口蓋扁桃(3)舌根部由来のいびきの周波数特性についての研究を行った。口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)を行う患者を対象に、手術前後に終夜睡眠ポリグラフ検査と同時に睡眠ファイバー検査を行い、上気道狭窄部位を特定し、同時に記録したいびき音の音響解析結果から、手術前後のいびきの周波数特性を比較し、手術により切除された軟口蓋および口蓋扁桃由来のいびきの音響特性の解明を試みた。その結果、扁桃由来のいびきはおおむね1000Hzにピークを持つ可能性がある事が示唆された。
さらに口呼吸によりいびきの責任部位が変化し上気道の閉塞部位も変化することが明らかとなり、同時に軟口蓋、舌根由来のいびきも患者の呼吸様式に左右され変化することが明らかになった。今後、睡眠中の呼吸様式といびきの関連につきさらなる研究が必要である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 睡眠時無呼吸症候群-循環器臨床に必要な知識-VI診断-睡眠呼吸障害を見逃さないために-1.病歴・身体所見

    • 著者名/発表者名
      原 浩貴 他
    • 雑誌名

      メジカルビュー(分担執筆)(2008年) (印刷中)

  • [学会発表] Acoustic analysis of snoring sounds for differential diagnosis between simple snore and obstructive sleep apnea2008

    • 著者名/発表者名
      原 浩貴
    • 学会等名
      The 5^<th> sleep respiration forum in Otaru
    • 発表場所
      小樽朝里クラッセホテル
    • 年月日
      2008-02-09
  • [学会発表] 開口に伴うOSAS患者の上気道形態の変化-睡眠ファイバーといびきの音響解析による検討-2007

    • 著者名/発表者名
      原 浩貴, 他
    • 学会等名
      第20回日本口腔・咽頭科学会総会
    • 発表場所
      名古屋東急ホテル
    • 年月日
      2007-09-06
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 開口に伴うOSAS患者の上気道形態の変化-睡眠ファイバーといびきの音響解析による検討-2007

    • 著者名/発表者名
      原 浩貴, 他
    • 学会等名
      第39回睡眠呼吸障害研究会
    • 発表場所
      東京商工会議所
    • 年月日
      2007-07-14
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 呼吸様式の変化に伴ういびき音の変化について-睡眠ファイバー検査とMDCTによる検討-2007

    • 著者名/発表者名
      原 浩貴, 他
    • 学会等名
      第108回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会
    • 発表場所
      金沢全日空ホテル
    • 年月日
      2007-05-17
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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