研究課題
基盤研究(C)
1)気相-液相界面刺激では、扁平上皮癌細胞の細胞膜マイクロドメインの主要な分子は、flotillin,stomatinではなく、caveolinと考えられる。2)caveolin分子とRas/MAPK経路分子、MMP、filamin Aとの結合能はない。3)気相-液相界面刺激誘導性の扁平上皮癌細胞の浸潤性増殖促進では、caveolin分子とRas/MAPK経路分子、MMP、filamin A発現促進相関には、他の分子が仲介していると考えられる。4)コレステロール阻害剤は、癌細胞細胞膜マイクロドメイン分子であるcaveolinの阻害を介して、Ras/MAPK経路,MMP,filamin A発現を低下させ、癌細胞の浸潤性増殖を抑制するものとの考えられる。5)気相-液相界面刺激では、扁平上皮癌細胞の細胞膜マイクロドメインの主要な分子は、caveolinと考えられるが、caveolin分子は、生体では癌細胞の増殖、転移巣形成に関しては、主要な責任分子ではないと考えれる。6)コレステロール阻害剤は、生体の扁平上皮癌細胞の増殖、腫瘍の成長、転移巣形成に有意な阻害効果は誘導しないと思われる。しかし、この点に関しては、他の癌腫である腺癌や尿路上皮癌などでの検討が必要である。
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Auris Nasus Larynx 34
ページ: 135-139
Auris Nasus Larynx. 34