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2006 年度 実績報告書

抗利尿ホルモン投与による聴覚低下動物モデルにおける蝸牛血管条、外側壁病変の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18591885
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北里大学

研究代表者

長沼 英明  北里大学, 医学部, 講師 (00198342)

研究分担者 山科 正平  北里大学, 医学部, 教授 (90013987)
河原 克雅  北里大学, 医学部, 教授 (70134525)
キーワードArg-Vasopressin / 血管条 / 中間細胞 / 浮腫 / 内リンパ水腫 / 聴力低下 / 酸素分圧 / メニエール病
研究概要

本年度はArg-Vasopressinの投与に伴う聴覚の機能低下モデルにおける蝸牛血管条、外側壁病変を解析する目的で、1)形態学的変化、2)生理学的変化について検討した。
1)形態学的変化 Wistar系ラットに0.02units/gのArg-Vasopressinを腹腔内に投与し、1時間後の蝸牛血管条の形態を電顕的に観察した結果、中間細胞の細胞内浮腫を認めた。これまでの我々の研究で、Arg-Vasopressinの投与後の聴覚の機能低下は、この現象で説明できる可能性がある。中間細胞の細胞内浮腫の結果、組織全体の循環障害が生じ、酸素分圧が低下がおこり、Na-KATPaseの機能低下を介して、各種のイオン代謝に障害が生じたために、血管条機能が低下し、これが聴覚の低下を招いたものと考察した。(継続)
2)生理学的変化 Wistar系ラットに0.02units/gのArg-Vasopressinを腹腔内に投与後蝸牛血管条の組織内酸素分圧を生物組織内酸素分圧連続測定装置、酸素電極POE-023517KNを用いて測定を始めているが、現在までのところ安定した結果が得られていない。1)で得られた結果より、蝸牛血管条の組織内酸素分圧は低下していることが予想される。このことが証明できれば内リンパ水腫関連疾患のみならず、現在原因不明とされる突発性難聴の聴力低下のメカニズムを明らかにできる可能性があり、今後の研究結果が期待される。(継続)

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Water may cure patients with Meniere's disease2006

    • 著者名/発表者名
      Naganuma H, Kawahara K, Tokumasu K, Okamoto M
    • 雑誌名

      Laryngoscope 116 August

      ページ: 1455-1460

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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