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2008 年度 実績報告書

嗅粘膜分泌異常における活性好酸球の関与ー嗅覚障害の発症と改善のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18591888
研究機関獨協医科大学

研究代表者

春名 真一  獨協医科大学, 医学部, 教授 (60198934)

キーワード嗅覚 / 嗅粘膜 / 活性好酸球 / 分泌異常 / ボーマン腺 / 副鼻腔炎 / NO
研究概要

好酸球浸潤性兎実験的副鼻腔炎モデルにおいて呼吸粘膜には多数の好酸球浸潤が認められ、上皮細胞障害や杯細胞化生とともに軽度の基底膜の肥厚も認められた。一方、嗅粘膜において好酸球浸潤は、好酸球浸潤が呼吸粘膜>嗅粘膜の群、呼吸粘膜〓嗅粘膜の群と分けられ、前者の群の方が多かった。嗅粘膜障害や杯細胞化生を示したものは後者の群に多く認められ、嗅細胞の減少も予想された。しかし、両群ともにボーマン腺の拡大が認められ、過剰分泌の可能性が示唆された。 ConAの増強、 SNAの減弱化が免疫染色で認められた。 iNOS, eNOSともに嗅粘膜、ボーマン腺に観察された。したがって、人に認められたように、動物実験おいても、好酸球性副鼻腔炎では活性好酸球による組織障害蛋白による嗅粘膜組織障害を起こし嗅覚障害を発症している可能性より、過剰分泌による嗅分子の嗅粘膜表面における接着を妨げていると予想された。今後は、ステロイド薬による好酸球性副鼻腔炎の改善モデルを作製し、その時の呼吸粘膜と嗅粘膜の修復状況を観察したい。
呼吸粘膜の3次元培養おいては、粘膜下組織をゲル状にし、その下に培養液で栄養させ、ゲルの上に呼吸上皮を引いた培養システムで、上皮細胞、杯細胞、基底細胞が認められている。一方、嗅粘膜上皮と繊維芽細胞や脳アストログリアの再構成による嗅粘膜の三次元培養を試みるも、数日すると嗅細胞が減少して基底細胞のみとなり、 cell lineの確立には至っていない。今後、上皮細胞の分化を支持すると言われるVitamin A加無血清培地を用いて、培養確立をめざしたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A study of poor responders for long-term, low-dose macrolide administration for chronic sinusitis.2009

    • 著者名/発表者名
      Haruna S
    • 雑誌名

      Rhinology 47

      ページ: 66-71

    • 査読あり
  • [学会発表] Endonsal Endoscopic Repair for Meningoencephalocele2008

    • 著者名/発表者名
      Haruna S
    • 学会等名
      ISIAN
    • 発表場所
      ギリシャ
    • 年月日
      2008-06-15

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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