• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

ヒトにおける舌の反射性運動の発現と、その新しい臨床応用についての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18591890
研究機関日本医科大学

研究代表者

三枝 英人  日本医科大学, 医学部, 講師 (70287712)

キーワードオトガイ舌筋 / 茎突舌筋 / 下顎運動 / 頸椎運動
研究概要

舌運動と下顎運動、頸椎の運動について、臨床例も交えた基礎的知見を得ることが出来た。下顎の下制に伴い、咀囑筋や舌骨上/下筋群の代償的運動は起こらず、外舌筋であるオトガイ舌筋、もしくは茎突舌筋により代償的運動がおこる。頸椎前彎に伴い茎突舌筋の緊張が反射性に高まるが、その際、その拮抗的筋線維の方向を有するオトガイ舌筋の舌背に向かう部分の緊張も反射性に高まる。茎突舌筋の緊張が高まると、口腔内から咽頭内への食塊の移行の妨げとなり、更に二次的に喉頭が後方へ牽引されてしまうため、嚥下時の食道入口部の開大は悪くなり、構音、嚥下に対して不利となることが判明した。これに対して、下顎を閉口位に固定し、舌尖を意図的に制御するような位置を設定することで、嚥下に有利とすることが出来ることが明らかになりつつある。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (6件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 頭頚部腫瘍術後嚥下障害2009

    • 著者名/発表者名
      三枝英人
    • 雑誌名

      耳鼻咽喉科・頭頚部外科 81

      ページ: 271-277

  • [雑誌論文] 披裂軟骨脱臼2009

    • 著者名/発表者名
      三枝英人
    • 雑誌名

      JOHNS 25

      ページ: 593-597

  • [雑誌論文] 喉頭に発生した異所性唾液腺の1例2009

    • 著者名/発表者名
      山口智, 三枝英人, 他
    • 雑誌名

      耳鼻咽喉科・頭頚部外科 80

      ページ: 553-556

  • [雑誌論文] 喉頭乳頭腫の治癒戦略2008

    • 著者名/発表者名
      三枝英人
    • 雑誌名

      JOHNS 24

      ページ: 1051-1055

  • [雑誌論文] 痙攣性発声障害と音声振戦症2008

    • 著者名/発表者名
      三枝英人
    • 雑誌名

      ENTONI 91

      ページ: 42-48

  • [雑誌論文] 「吃音の治癒」を読んで2008

    • 著者名/発表者名
      三枝英人
    • 雑誌名

      音声言語医学会雑誌 50

      ページ: 26-27

  • [学会発表] 子どもの成長と胃食道逆流2008

    • 著者名/発表者名
      三枝英人
    • 学会等名
      第70回耳鼻咽喉科臨床学会
    • 発表場所
      長崎市
    • 年月日
      2008-06-27
  • [図書] 今日の治癒指針摂食・嘸下障害のリハビリテーション2008

    • 著者名/発表者名
      三枝英人(分担)
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      医学書院

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi