研究概要 |
被験者10名を対象とした。耳鼻咽喉科現有の傾斜装置付き回転椅子に、簡易スピーカーを設置した。垂直軸(Earth Vertical Axis)で振子様回転刺激(0.2Hz,0.4Hz,0-8Hz,最大角速度60度1秒)を加えて、半規管-眼反射の利得、位相を測定しこれをコントロールとした。次に被験者の眼前、壁面に設置した簡易スピーカー(earth fixed target)より単音(1000Hz,60dBHL)を出しながら40分間、振子様回転刺激を加えた。被験者には回転中はなるべく音源の位置を意識するよう指示した。その後振子様回転刺激を加えて半規管-眼反射の利得ならびに位相を測定した。 40分間の音刺激後、半規管-眼反射の利得はコントロールに比し、増大する傾向を示した。また位相についてもこれが進む(phase lead)傾向を示した。次年度は被験者の頭部からアームを前に出してそこにスピーカーを設置(head fixed target)して同様の測定を行う予定である。
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