研究課題/領域番号 |
18591894
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
萩森 伸一 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (90291799)
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研究分担者 |
服部 康人 大阪医科大学, 医学部, 助手 (30343669)
高巻 京子 大阪医科大学, 医学部, 助手 (40368105)
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キーワード | 乳突蜂巣 / 中耳粘膜 / 培養細胞 / Air-Liquid-Interface / 再生医学 |
研究概要 |
中耳手術中に採取したヒト乳突蜂巣粘膜19検体について培養を試みた。粘膜片を、抗生物質および抗菌剤添加のMEM培養液に採取した試料を入れ、3〜8時間ロッキングしながら室温にてincubate、化学的あるいは物理的に剥離した細胞およびメスにて骨壁より鋭的に剥離した粘膜細胞を、コラーゲンコートした細胞培養皿もしくはフラスコで一次培養した(Bronchial epithelial growth medium (BEGM)使用)。7〜14日間の培養でconfluentになるか否かを倒立式顕微鏡下に観察した。その結果19検体中3検体において、confluentとなった。confluentになった細胞群をTypsin/EDTAにて培養皿から遊離させた後、細胞数をカウントし、12mmカルチャーインサートに細胞を播種した。Air-Liquid-Interfaceの環境下にて一次培養に用いたものと同様の培養液にて培養を試みたが、現時点までは鼻粘膜と同様には増殖していない。これは鼻粘膜と比較し、乳突粘膜は採取される細胞数が圧倒的少数であり、一次培養に時間を要することに起因すると考えられる。来年度は各条件を変更しながら一次培養でいかに確実かつ迅速にconfluentにさせるか、そして二次培養で粘膜シートが作製可能かについて検討する予定である。
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