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2006 年度 実績報告書

頭頚部癌におけるガラニンおよびガラニンレセプターの意義

研究課題

研究課題/領域番号 18591903
研究種目

基盤研究(C)

研究機関愛知県がんセンター(研究所)

研究代表者

小川 徹也  愛知県がんセンター(研究所), 中央実験部, 研究員 (40334940)

キーワード頭頚部癌 / Gタンパク共役型受容体 / シグナル伝達 / 癌遺伝子 / 癌抑制遺伝子
研究概要

平成18年度は愛知県がんセンター中央病院頭頸部外科において施行された舌癌手術症例の病理組織標本を用いて、ガラニンレセプター1およびガラニンレセプター2の発現を調べるため免疫組織染色を行った。ガラニンレセプター1と2は共にGタンパク結合型レセプターファミリーに属する。それぞれ染色体18q23および17q25.3に存在する。我々はこれまでの研究結果からガラニンレセプター1が頭頸部癌において癌抑制遺伝子として働き、さらにガラニンレセプター2は癌遺伝子として働いていると推測している。これらのリガンドであるガラニンは11q13に存在する。この位置は頭頸部癌において自立的増殖が多く報告されている領域であり頭頸部癌においてガラニンおよびガラニンレセプターが重要な役割を果たす可能性が強く示唆される。免疫組織染色の結果、頭頸部癌組織標本において正常上皮、正常細胞等にガラニンレセプター1は多く発現していることが確認された。しかし癌細胞にはほとんど発現が見られなかった。ガラニンレセプター2は正常上皮、正常細胞等にほとんど発現がみられなかった。また癌細胞にも発現が見られなかった。この組織標本は早期癌症例を対象としており、我々はさらに高悪性度の症例の摘出標本を用いて同様に免疫組織染色を施行中である。高悪性度の症例で癌細胞においてガラニンレセプター1がほとんど発現せず、かつガラニンレセプター2が強く発現していることが期待される。平成19年度はさらに症例を増やし検討していく予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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