研究課題/領域番号 |
18591910
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
大久保 真司 金沢大学, 医学部附属病院, 助教 (90362003)
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研究分担者 |
東出 朋巳 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (20291370)
杉山 和久 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (80179168)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | 緑内障 / 画像解析装置 / 日本人データベース / HRT II |
研究概要 |
共焦点走査型レーザー眼底検査(HRT II)による日本人の視神経乳頭の解析 平成15年に実施した緑内障検診の1173人を解析した結果、検診受診者の平均視神経乳頭面積は2.30±0.50mm^2であった。過去の白人のデータより大きく人種による差があることが明らかとなった。 日本人データベースによる緑内障解析 平成15年に施行した緑内障検診受診者1173人2345眼のうち、要精査となった2次検診受診者251入502眼の中でHRTIIおよびハンフリー視野検査の信頼性の高い327眼に限定し、得られたHRT画像を日本人データベースのMoorfields回帰解析(MRA)で感度・特異度を算出し、白人のデータベースと比較検討した。MRAの感度/特異度はoutside normal limitsのみを異常とした場合は白人データベースで55.7%・80.5%、日本人データベースで54.1%・82.3%であり,borderlineおよびoutside normal limitsを異常とした場合は白人データベースで72.1%・54.1%、日本人データベースで72.1%/56.8%であり、診断能力の明らかな改善は得られなかった。また、HRTIIに新たに搭載されたGlaucoma Probability Score(GPS)でも同様の検討を行った。GPSの感度/特異度はoutside normal limitsのみを異常とした場合は白人データベースで83.6%・39.1%、日本人データベースで70.5%・46.6%であり、borderlineおよびoutside normal limitsを異常とした場合は白人データベースで90.2%・14.3%、日本人データベースで80.3%・35.7%であった。日本人データベースを用いた場合、GPSの結果は白人データベースを用いた場合に比べて、特異度は改善するが、感度は低下した。
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