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2007 年度 実績報告書

網膜酸化障害マーカーの開発、及び網膜光障害に対する新規ビタミンE強化療法の効果

研究課題

研究課題/領域番号 18591921
研究機関島根大学

研究代表者

大平 明弘  島根大学, 医学部, 教授 (00169054)

研究分担者 児玉 達夫  島根大学, 医学部, 准教授 (60215283)
谷戸 正樹  島根大学, 医学部, 講師 (30284037)
海津 幸子  島根大学, 医学部, 助教 (00325052)
野々山 深  島根大学, 医学部, 助教 (30362924)
キーワードhydroxyoctadecadienoic acid(HODE) / 8-iso-prostaglandin F2α / α,β,γ-トコフェロール(Toc) / α,β,γ-トコトリエノール(Toc-3) / α-Toc輸送蛋白(α-TTP)
研究概要

網膜組織に豊富に含まれる脂肪酸であるリノール酸の直接的な酸化代謝物であるhydroxyoctadecadienoic acid(HODE)、およびアラキドン酸の直接的な酸化代謝物である8-iso-prostaglandin F_2□(8-iso-PGF_2α)が生体で有効な網膜酸化障害マーカーとなり得るか、マウスの光障害モデルを用いて検討した。
Balb/cマウスに5,000luxの白色光を2時間照射し、網膜内の全HODE量と8-iso-PGF_2α量をchromatography-mass spectrometry(GC-MS)で測定した。HydroperoxideとHydroxidesの遊離体およびエステル体、リノレイン酸のケトン体をHODEの総量とした。照射後24時間目にHODEと8-iso-PGF_2αは対照群と比較して有意に増加していた。更に、(Z,E)-HODE/(E,E)-HODEの異性体比が光照射後に減少していたことから、HODEの増加にフリーラジカルを介した過酸化が関与している事が示唆された。また、免疫染色像では8-iso-PGF_2αが内網状層、外網状層、視細胞外節、脈絡膜層で戦傷強度が増加していた一方、HODEは外網状層と視細胞内節で強度が増加していた。
以上の結果から、HODEと8-iso-PGF_2αが網膜において光による酸化ストレスの有用な生体マーカーになり得る事が示された。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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