研究課題/領域番号 |
18591932
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小川 葉子 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30160774)
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研究分担者 |
桑名 正隆 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (50245479)
河上 裕 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50161287)
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キーワード | 眼病理学 / ドライアイ / 移植片対宿主病 / 造血幹細胞移植 / 免疫学 / 線維芽細胞 / 線維化 / 幹細胞 |
研究概要 |
平成19年度はドナー由来の線維芽細胞の存在の起源および病態形成過程を検討する研究を進めた。1.線維芽細胞のマーカーHSP47とFISH法の組み合わせによりGVm)マウスにおいて涙腺、結膜、唾液腺、肺、皮膚、小腸、肝臓に経時的な線維化の進行を作成することに成功した。GVHDマウスにおいてドナー由来線維芽細胞を検出した。2.GVHD線維化組織とコントロール組織から培養細胞にて涙腺および結膜の線維芽細胞株を樹'立することに成功した。この培養線維芽細胞はGVHDとコントロールに形態および増殖能に差が認められており、GVHD涙腺結膜の線維芽細胞は増殖能が高く形態は小型でより扁平であった。今後この線維芽細胞株はGVHD線維化にかかわる線維芽細胞の病的な役割を検討し、治療効果の検討が解析可能となる点で重要である。3.ドナー由来線維芽細胞の由来を検討するために間葉系幹細胞、造血幹細胞等の細胞源の同定のため、各種移植細胞源の除去移植を行った。造血幹細胞除去移植ではLineage陰性、Sca-1陽性、c-kit陽性細胞を選択的に除去移植し移植し線維化抑制は明瞭ではなかった。間葉系幹細胞除去移植では、全骨髄細胞から間葉系細胞に特異的マーカーを用いて選択的に除去して移植し各臓器の線維化抑制が認められた。線維北にかかわるドナー由来線維芽細胞は間葉系幹細胞も候補のひとつとして考えられた。本研究は一慢性GVHDの研究および診断、線維化抑制のための新規治療開発に道を開く可能性がある点で意義がある
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