研究課題
基盤研究(C)
1)組み換えWDR36タンパク質の発現および精製WDR36タンパク質の特性等を明らかにするためにこのタンパク質を精製する。これまでに、大腸菌で発現させたヒトWDR36タンパク質は、25℃以上の培養条件下では不溶化し、15℃で発現を誘導されると可溶化能が向上することが分かった。今後は、分子シャペロンを共発現させる等の工夫を行い可溶化したタンパク質の生産量を増加させ、より高純度のタンパク質を精製する。2)WDR36タンパク質の発現様式および局在の調査発生段階が異なるマウスおよびラットの各組織・器官におけるWDR36タンパク質の発現様式を調べるために、これらを認識する抗WDR36抗体の作成を行った。また、眼構成組織においては局在を詳細に調べるために、切片作成および免疫染色の最適化を行っている。3)WDR36遺伝子導入による機能解析主に神経系の細胞における働きを調べる目的のために、神経節細胞、アストロサイトおよびオリゴデンドロサイトにおいて、WDR36遺伝子を強制発現させる、あるいはRNAiにより機能抑制・阻害する各種ベクター等の構築・設計は終了した。現在、各種細胞の培養系の構築、および遺伝子導入条件等の検討を行っている。4)WDR36タンパク質の構造解析タンパク質の一次構造に基づいて立体構造を予測するソフトウエア(Mol Soft,ICM社)、を用いて解析を行ったところ、WDリピートドメインは既知のものと構造が類似していることが明らかになった。現在、各種変異を持つWDR36タンパク質の構造のシュミレーションを行っている。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (2件)
Molecular Vision 6
ページ: 156-158
Molecular Vision 13
ページ: 545-548