研究概要 |
動物実験方法)T(-)群:TLR4欠損マウスに3%デキストラン硫酸(DSS)を7日間投与T(+)群:上記マウス群にDSS投与前に乳酸菌(Bifidobacterium breb,Lactbacillus casei)を前投与W(-)群:wild-type マウスに3%デキストラン硫酸(DSS)を7日間投与W(+)群:上記マウス群にDSS投与前に乳酸菌(Bifidobacterium breb,Lactbacillus casei)を前投与結果)T(-)群はW(-)群に比べ、早期に激しい下血を認め、粘膜組織の炎症細胞浸潤の程度も強かった。T(+)群もW(+)群も乳酸菌の前投与によって症状の軽減を認めた。T(+)群でTGF-βmRNA,IL-10mRNAの発現の増強がみられた。 臨床的検討「方法)回腸嚢炎患者の腸管粘膜生検を行い、免疫組織染色にてTLR2,TLR4を発現を比較した。また、便中短鎖脂肪酸を測定した。結果)回腸嚢炎の粘膜は正常粘膜に比べ、TLR2,TLR4の発現が高かった。炎症を惹起していない回腸嚢でも正常粘膜に比べ、TLR4の発現が高かった。乳酸菌製剤投与により短鎖脂肪酸の増加が認められた。
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