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2006 年度 実績報告書

胎児横隔膜へルニアにおける肺血管のリモデリング解析と胎児治療モデルの作成

研究課題

研究課題/領域番号 18591951
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京女子医科大学

研究代表者

幸地 克憲  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (40312938)

研究分担者 吉田 英生  千葉大学, 大学院医学研究院, 助教授 (60210712)
大沼 直躬  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (50125910)
キーワード横隔膜ヘルニア / 胎児治療 / 肺高血圧 / endothelin
研究概要

実験法:横隔膜ヘルニアラット(CDHラット)の作製:妊娠(GA)9日のラットにNitrofen 100mg/1ml olive oilを経口投与する。コントロールとして、olive oilのみ経口したものをC群とする。G17、19、21日目に帝王切開にて胎仔を摘出。GA-17、19、21日目の胎仔は、顕微鏡下に横隔膜ヘルニアの有無を確認後、胎仔肺を摘出し、CDHが形成されなかった群:CDH-群、CDHが形成された群:CDH+群に分類する。C群、CDH-群、CDH+群の肺組織からcDNAを作成した。
RT PCRによるephrin発現量の解析
RT PCR hybriporbeの作成:ephri subclass A1,B2のhybriprobeと検量線用probeを作成し、C群、CDH群、CDH+群のGA17、19、21日目の各肺組織でのephrinRNA発現をRT PCRを用いて測定した。Internal marker(GAPDH)による補正を行い、ephrin A1,B2のRNA発現量を定量した。
結果
C群、CDH-群、CDH+群のGA17、19、21日目の各肺組織でのephrin A1,B2のRNA発現量の差は、認めなかった。
考案
Ephrin B2は、肺血管構築に早期に関わり、A1は胎生後期に発現し、発現部位では、B2は肺動脈、A1は肺胞上皮に発現すると報告されている。モデルラットの解析では、A1,B2共に発現量の差を、C群、CDH-群、CDH+群のGA17、19、21日目の各肺組織で認めなかったことから、横隔膜ヘルニア、Nitrofenによる影響を共に受けない事が示唆された。これは、ephrin自体が肺組織の基本構造に関与する遺伝子であり、肺低形成や肺血管壁の肥厚に関与していない事が示唆された。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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