研究課題/領域番号 |
18591987
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
倉橋 清泰 横浜市立大学, 医学部, 準教授 (50234539)
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研究分担者 |
矢澤 卓也 横浜市立大学, 医学研究科, 準教授 (50251054)
鐘ヶ江 裕美 東京大学, 医科学研究所, 助手 (80251453)
山田 芳嗣 東京大学, 医学研究科, 教授 (30166748)
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キーワード | keratinocyte growth factor / 肺傷害 / 遺伝子治療 / 肺線維症 / 敗血症 / 肺保護 / 上皮細胞増殖因子 |
研究概要 |
急性肺傷害モデルの研究では、損傷を大きくすると治療開始までにほとんど全ての動物が死んでしまい、損傷を小さくすると肺への影響が小さいために治療の有無による差がほとんどみられなくなるというように、条件設定に難渋している。今後最適な条件(損傷)を決めるためにさらに予備実験を継続する。 上記の事情により、肺線維症モデルでの研究を今年度に先行して始めた。BLM投与後4週目の生存率はKGF群で93%、1w1群で63%、control群で80%であり、KGF群では高い傾向はあるものの有意差はなかった。Hydroxyproline assayでは2週目のKGF群でcontrol群に比し有意に高かった(p<0.05)が、4週目にはcontrol群とほぼ同程度まで減少した。動脈血液ガス分析では酸素化に差はなかった。病理組織では、HE染色で4週目の時点ではKGF群とcontrol群の間でPathology Indexには差がなかった。Masson's trichrome染色では4週目にKGF群でcontrol群に比べて線維化は軽い傾向がみられた。以上より、4週の段階ではベクター投与による炎症の影響が残っていることが考えられたため、今後より長期の観察を行い検討を加える。 成果発表 坂本聖子、馬場靖子、矢澤卓也、後藤隆久、倉橋清泰:ブレオマイシン肺線維症マウスにおけるkeratinocyte growth factor(KGF)発現アデノウイルスベクターによる治療効果の検討.第15回バイオフィジオロジー研究会、2007.2、京都
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