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2006 年度 実績報告書

熱傷ストレス下における免疫異常と樹状細胞機能:CpGモチーフによる免疫調節

研究課題

研究課題/領域番号 18591990
研究種目

基盤研究(C)

研究機関愛知医科大学

研究代表者

武山 直志  愛知医科大学, 医学部, 助教授 (00155053)

キーワード熱傷 / CpG / 易感染性 / 脾臓細胞 / HLA-DR / F4 / 80
研究概要

本年度はマウス背部に温蒸気を用いて熱傷モデルを作製するところから開始した。死亡せずかつ中等度の侵襲を与えるために体表面積の20%、4秒間の温蒸気暴露による全層熱傷作製方法を試行錯誤の結果選択した。
免疫能を検討するための脾細胞の遊離は当初の予定通り行った。すなわち無菌的に摘出した脾臓は10%仔牛血漿加RPMI1640培地で洗浄後、脾細胞をスパーテルにて遊離する。細胞懸濁液はナイロンメッシュを通した後赤血球を溶血除去した後1000xg、4℃、5分間遠心し10^7cell/mlの10%仔牛血漿加RPMI1640培地に浮遊させる。
採取した脾細胞を用いて、F4/80陽性の脾マクロファージをgatingしMHC class II発現状態を観察した。熱傷作製14日目には対照と比べ有意なMHC class II発現低下を認めた。すなわち熱傷によるimmunoparalysisモデルの確認ができた。
次に免疫賦活作用を有するCpG ODNの影響を検討する目的でオリゴヌクレオチドの作製を行った。Kreigらの報告に従って5'-TTCATGACGTTCCTGATGCT-3、塩基配列のCpG ODNを作製した。
本CpG ODNの免疫系に与える影響を確認する目的で、熱傷マウスより採取した脾細胞とex vivoでincubateしMHC class II発現に及ぼす影響を確認した。CpG ODNのdose-dependentにMHC class II発現は、賦活化された。
現在in vivoにおけるCpG ODNの脾臓マクロファージMHC class II発現に及ぼす影響を確認中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 分子生物学的研究と救急医療 CpGDNAによる熱傷モデルimmunoparalysisの改善効果2006

    • 著者名/発表者名
      矢吹 輝
    • 雑誌名

      日本救急医学学会雑誌 17・8

      ページ: 344

  • [雑誌論文] マウス熱傷モデルにおけるimmunoparalysisの検討2006

    • 著者名/発表者名
      矢吹 輝
    • 雑誌名

      熱傷 32.4

      ページ: 236

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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