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2006 年度 実績報告書

象牙質タンパクの発現を手掛かりに、歯槽骨形成細胞の起源を探る

研究課題

研究課題/領域番号 18591996
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

馬場 麻人  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (90251545)

研究分担者 寺島 達夫  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (20114770)
キーワードラット / 臼歯 / 歯周組織 / 歯根 / BrdU / c-srcノックアウトマウス / セメント質 / 歯根膜
研究概要

本年度の研究では、歯周組織を形成する細胞の起源およびその成長のメカニズムについて検討するため、さまざまな週齢のラット臼歯を用い、ラットにBrdU(5-bromo2'-deoxy-uridine)を投与することにより、細胞のラベルを行い、歯周組織形成細胞の幹細胞と推察される細胞の分裂能およびその分裂がおこる領域の特定、そしてそこから歯周組織形成の場への細胞移動を観察することを試みた。現在のところ、未だ当初提起した問題を解決するようなデータは得られていないが、臼歯歯根形成における、歯髄側の細胞動態および機能について興味深い知見が得られつつあり、鋭意検索中であり、極めて近いうちに発表が可能であると思われる。
また、上記研究の過程ではc-srcノックアウトマウスを解析する機会を得、歯周組織形成、特にセメント質および歯根膜形成、そして歯根膜主線維のセメント質への埋入が起こる過程の分析にかかわる非常に興味深い所見を得た。C-srcノックアウトマウスでは一般に破骨細胞の機能不全が知られているが、それに続く歯の萌出不全も既に報告されている。今回、我々の観察では、この萌出不全に陥った切歯形成細胞の一部が、切歯そのものの形成が阻害されてもなおかつ、増殖した下顎骨中にセメント質と歯根膜を形成することが、電顕あるいは免疫組織化学的手法によって確認された。この結果は、歯周組織形成細胞のactivityは我々が想像する以上に高いものであることを示唆している。なおこの結果は、次ページのように論文にまとめて発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Formation of acellular cementum-like layers with and without extrinsic fiber insertion along inert bone surfaces of aging c-Src gene knockout mice.2006

    • 著者名/発表者名
      Baba O, Miyata A, Abe T, Shibata S, Nakano Y, Terashima T, Oda T, Kudo A, Takano Y
    • 雑誌名

      European Journal of Oral Science 114(6)

      ページ: 524-534

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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