研究課題/領域番号 |
18591997
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小崎 健一 東京医科歯科大学, 硬組織疾患ゲノムセンター, 特任准教授 (50270715)
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研究分担者 |
稲澤 譲治 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (30193551)
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キーワード | 口腔癌 / 扁平上皮 / microRNA / 網羅的ゲノム解析 / 網羅的発現解析 / がん遺伝子 / がん抑制遺伝子 |
研究概要 |
近年、ゲノム情報発現系の新たな調節・制御分子として注目されているmicroRNA (miRNA)は、癌遺伝子や癌抑制遺伝子と同様に癌の発症・進展過程の分子機序に深く関与すると考えられる。本研究課題では口腔扁平上皮癌(OSCC)関連癌抑制miRNAの単離・同定を目指して、18株のOSCC細胞株および正常口腔粘膜上皮由来不死化細胞株RT7における148種のmiRNAの定量的発現解析にDNAメチル化解析を組み合わせた絞り込みによって、OSCC細胞株で高頻度に発現低下を認め且つメチル化異常のパターンと発現抑制が完全に一致する4種類のmiRNAを選出した。さらに、OSCC患者の癌部・非癌部組織を用いた定量的発現解析とDNAメチル化解析、ならびにin vitro実験系を用いた詳細な機能解析によって、癌特異的DNA過剰メチル化によって発現抑制される癌抑制miRNAとしてmiR-137とmiR-193aを見出した。また、細胞増殖に重要な癌遺伝子産物であるCDK6とE2F6が、miR-137とmiR-193a各々の標的分子であることも明らかにした。
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