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2006 年度 実績報告書

血小板凝集に係る歯周病細菌アドヘジン蛋白の活性中心と血小板上の標的分子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18592005
研究種目

基盤研究(C)

研究機関長崎大学

研究代表者

内藤 真理子  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (20244072)

研究分担者 坂井 詠子  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (10176612)
吉村 篤利  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70253680)
大原 直也  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (70223930)
中山 浩次  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (80150473)
キーワード感染症 / 細菌 / P.gingivalis / 血小板凝集 / Adhesin / Hgp44
研究概要

本年度の研究ではP.gingivalisのアドヘジンHgp44の血小板凝集活性の機能領域の同定を目指した。これまでの研究でP.gingivalisの血小板凝集活性にはmature typeのHgp44 (type B1-362aa)がP.gingivalis表面に結合していることが必須である事が明らかになっている。Hgp44のdeletion蛋白質(Hgp44蛋白質を約100アミノ酸残基ずつN末端側から小さくしたリコンビナント蛋白質、typeC:101-362 aa, type D:154-362,typeE:159-362)を作製した。それぞれの領域の遺伝子断片をPCRにて増幅しHis-tagリコンビナント蛋白質発現用のプラスミドに組み込み、大腸菌に導入、発現、精製をおこなった。B-Eの各rHgp44をアドヘジン-gingipain完全欠損株KDP153菌体に反応させ(37度30分)、P.gingivalisによるヒトの多血小板血漿での血小板凝集活性を調べた。その結果B type rHgp44のみに活性がみられた。またrHgp44をKDP153菌体に反応させた後、菌体を洗浄、回収、ライゼートを作成した。各ライゼートをSDS-PAGEにて展開し抗Hgp44抗体を用いてwestern blottingを行った。その結果B type rHgp44のみP.gingivalis菌体に結合していることが明らかになった。これらの結果からHgp44のN末領域、1-101 aaは血小板凝集活性に必要であり、またHgp44が菌体表面に結合するのにも重要な領域であることが明らかになった。本年度の結果は今後の血小板凝集活性中心アミノ酸の同定にとって重要なものであった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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