研究課題
基盤研究(C)
1. 乳児型の低ホスファターゼ症患者で報告されたミスセンス突然変異を有する組織非特異型アルカリホスファターゼ(Arg433-Cys)の解析を目的に変異酵素の一過性発現系で、または安定株化細胞を樹立してその細胞生物学的な解析行った.その結果、本ミスセンス変異によりサブユニット間にジスルフィド架橋が形成される事を見いだした.そしてこの架橋は合成直後に小胞体で形成されるが、その後の細胞内輸送には影響を与えないことを見いだした.しかし、本変異酵素は細胞表面に発現するにも係わらす、野生型に比べて著しくその活性が低下すると同時にプロテアーゼに対する感受性が増加しており、これらの事は架橋による酵素の立体構造のゆがみに起因すると示唆された(雑誌論文1).2. 重症の低ホスファターゼ症患者で報告された組織非特異型アルカリホスファターゼ(Val406-Ala)の細胞生物学的な解析を一過性の発現系と安定株を用いて行った.その結果、本変異酵素は細胞表面に野生型とほぼ同じ速度で運ばれて局在するにも係わらず、変異の結果その活性が著しく低下していることを分泌型の酵素として精製した変異酵素の酵素学的な検討により明らかにした.また、406番目のアミノ酸の他の疎水性アミノ酸への変異実験により、406番目のアミノ酸が位置するクラウン領域の重要性を酵素の3次元モデルを踏まえて考察した(雑誌論文3).3. 血液中に微量存在する組織非特異型アルカリホスファターゼと免疫グロブリンの複合体を特異的に認識するアッセイ系を樹立した(雑誌論文2).
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