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2007 年度 実績報告書

覚醒サル大脳における食塊の性状認知機構

研究課題

研究課題/領域番号 18592033
研究機関東北大学

研究代表者

戸田 孝史  東北大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (40250790)

キーワード口腔内立体認知 / 体性感覚皮質 / 一次体性感覚野 / 単一神経細胞記録
研究概要

中心後回一次体性感覚野の最外側部には、口唇、舌などの口腔組織の再現があり、それより内側の手指の再現領域同様、前方から後方に向かうにつれて階層的に情報処理がなされていることをこれまでの研究で明らかにしてきた。すなわち、受容野が前方の3b、1野から後方2野に向かうにつれて次第に大きくなり、構造的に離れてはいるが機能的に関連する口腔組織を含むようになる(上唇と下唇あるいは舌背と口蓋の対応する部分同士、舌尖と口唇正中部など)。前方3b、1野では、そのような複雑な受容野をつくる準備段階として、受容野の構成要素となる機能的関連部位の各々を近接したニューロンがコードする傾向があることもわかり、今年度はこの研究成果を論文にまとめ、現在投稿中である。その骨子は以下のとおりである。4頭5半球から得られた158本のトラック(3b野,92本;1野,66本)のうち、138本(3b野,84本;1野,54本)は、コラムを横切っていた。これらのトラックに沿って、3198組(3b野,1896組;1野,1302組)の隣接ニューロンpairが得られた。大多数のpair(3b野,87%;1野,89%)は、単一組織、もしくは隣接する2つの組織上の連続する部位に受容野をもっていた(continuous-RF pair)。しかし、残りのpair(3b野,13%;1野,11%)は、異なる組織上の不連続な部位を受容野としていた(discrete-RF pair)。一方、並行して進めてきた、特定のニューロフィラメントをマーカーとする領野識別法(SMI-32に関する免疫組織染色法)の有効性は今後さらに、検討していく。また、本年度新たに動物を購入し、馴化、トレーニングを鋭意進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 中心後回体性感覚皮質(3b,1野)における口腔組織の機能的再現2007

    • 著者名/発表者名
      戸田孝史
    • 学会等名
      第49回歯科基礎医学会
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      2007-08-30

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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