研究課題
基盤研究(C)
新規バソプレシン断片アナログの記憶増進作用や細胞死の抑制作用(一定の条件下)はグルタミン酸受容体活性化によって生じる情報伝達系の活性化がこの作用に関わると仮定した。まず、情報伝達系をNMDA receptor activity↑⇒Ca2+↑⇒PLA2⇒arachidonic acid⇒COX(1 or 2)⇒PG⇒G proteil coupling receptors⇒PLC⇒DAG⇒PKCの活動と想定して、COX活性の遮断による記憶成績の検討を行った。Non-specific COX inhibitorであるインドメタシンは記憶成績の低下を生じさせた。COX-2 specific inhibitorであるNS-398も成績の低下を生じさせた。また、COX-1 specific inhibitorであるpiroxicamはこのような成績低下は認められなかった。さらに、COX-3 inhibitorの可能性が示唆されている、acetaminophenは、COX-2阻害が認められた大量のみで、成績低下が生じた。故に、記憶動に伴う、NMDA receptor活性上昇がCOXの活動を促す可能性があり、特にCOX-2活性の上昇が重要であることが示唆された。次に、これらのCOX阻害による成績低下モデルを用いて、NC-1900がこれらのモデルに作用があるかを検討した。COX-2活性障害モデルに対し、NC-1900は成績低下保護作用を轟めたゆえ、NMDA受容体活動との関係が示唆された。(発表データ)。しかし、免疫組織学的検討において、薬物投与群と対照群では明らかな差は認められず、mRNAの検討をターゲットとし検討中。また上述のモデルを用いて、COX-2 mRNAをreal time PCRで検討したところ、NC-1900投与群と対照群ではL計的有意差は認められなかったものの、COX-2mRNA出現傾向が多いと思われた。
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J.Psychopharmacol. 21
ページ: 757-767
EurJ.Pharm. 560
ページ: 36-41
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