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2006 年度 実績報告書

顎骨の成長を制御する感受性遺伝子の解析と遺伝子治療に向けての検討

研究課題

研究課題/領域番号 18592058
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

阪本 真弥  東北大学, 病院, 講師 (90157686)

研究分担者 飯久保 正弘  東北大学, 大学院歯学研究科, 講師 (80302157)
森 士朗  東北大学, 病院・講師 (80230069)
笹野 高嗣  東北大学, 大学院歯学研究科, 教授 (10125560)
庄司 憲明  東北大学, 病院・講師 (70250800)
小野 栄夫  東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20302218)
キーワードmandible size / linkage analysis / insulin-like growth factor / QTL analysis
研究概要

Insulin-like growth factor(IGF)は、成長ホルモン(GH)の成長促進作用を仲介するペプチド性成長因子の一つであり、IGFの産生に異常が起こると、様々な内分泌疾患や骨代謝疾患がひき起こされ、顎・顔面領域では顎骨の過成長、形成不全、小顎症、著明な咬合異常などが生じる。このようなIGFの産生異常に起因する顎骨の形態や大きさの異常、咬合異常などを呈する疾患には、GHやIGFを標的とした治療法の開発が望まれる。しかし、GHやIGFの機能は多岐にわたり、全身に及ぼす様々な影響を考慮すると、GHやIGFの投与による治療には多くの困難をともなう。そこで、本研究では顎骨の大きさを規定する遺伝子解析を行い、とくに顎骨成長におけるIGFの作用に関与する感受性遺伝子との関連を検討することにより、IGFの機能を組織選択的に制御しうる新しい遺伝子治療法の開発を目的とする。
平成18年度には、一般的な大きさのC3H/lprマウス(3か月齢の体重:約30g)と、C3H系マウスに比べて体重が1.5倍で体長も大きいMRL/rplマウス(MRL/lprマウスのX染色体上のSAP遺伝子に変異をきたしたマウス)との交配により、背景遺伝子を再構成したマウス(MRL×C3H)F2群を約300匹作出し、体重を測定後、頭部標本を採取し、顎骨の大きさを実測した。
顎骨の大きさとマイクロサテライトマーカーを利用したDNA多型とのリンケージ解析を行った結果、第1染色体と第10染色体に下顎幅径を規定する候補遺伝子座が存在することが示唆された。さらに、これらの遺伝子座に存在する候補遺伝子をゲノムデータベースを用いて検討したところ、これらの遺伝子座にはIGF結合タンパク関連の遺伝子が存在することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A non-major histocompatibility locus determines tissue specificity in the pathogenic process underlying synovial proliferation in a mouse arthropathv model2006

    • 著者名/発表者名
      Zhang MC, Mori S, Date F, Furukaw H, Ono M
    • 雑誌名

      Ann Rheum Dis. 66(2)

      ページ: 242-5

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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