研究課題/領域番号 |
18592059
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
倉林 亨 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (60178093)
|
研究分担者 |
吉野 教夫 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (70220704)
大林 尚人 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 講師 (40176988)
小村 健 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10334434)
|
キーワード | MRI / 顎骨 / 口腔 |
研究概要 |
今年度はMRIを利用した下歯槽神経の局在診断について研究を行った。まず予備研究として過去6ヶ月間に本学附属病院にてMRIにて下顎骨の撮像を行った480症例の画像ファイルのreviewを行い、下歯槽神経血管束のMR像について評価を行った。同神経血管束は画像上連続する線状構造として認められ、T1強調像では低信号、T2強調像ではやや弱い高信号を示し、ガドリニウムによって強く増強されていた。同構造の描出率はほぼ100%であり、特にMRIT1強調像の有用性を確認した。 次に下歯槽神経血管束を三次元的に表示するためMRI画像の曲面Multiplanar reconstruction(曲面MPR)の手法について検討を行った。当初MRI専用のソフトウェアの開発を計画していたが、MRIの画像データをDICOM変換してCTコンソールに転送を行い、既存のCT用Dentascanプログラムを使用して再構築処理を試みたところ、解決すべきいくつかの問題点が存在したが、最終的に実用上問題の無い再構築画像を得ることができた。したがって以降はこのCT用プログラムを本研究のために利用することとした。 次いで下歯槽神経血管束を描出するためのMRI原画像の最適化について検討を行った。撮像シークエンスの画質への影響についてデータを収集中であるが、現在までのところ、内耳の評価のために利用されているCISS法をmodifyしたシークエンスを用いることによって高精細な画像が得られる可能性が示されている。撮像シークエンスの最適化について、次年度も継続して研究を行う予定である。
|