研究課題/領域番号 |
18592063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉浦 一紀 九州大学, 歯学研究院, 教授 (20210643)
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研究分担者 |
筑井 徹 九州大学, 大学病院, 講師 (10295090)
徳森 謙二 九州大学, 歯学研究院, 助手 (40253463)
清水 真弓 九州大学, 歯学研究院, 助手 (50253464)
岡村 和俊 九州大学, 歯学研究院, 助手 (20346802)
河津 俊幸 九州大学, 大学病院, 助手 (20294960)
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キーワード | Kinetic Analysis / T1値 / Lock-Locker sequence / IR-TSE法 / 造影 |
研究概要 |
造影MRIを用いた頭頸部Kinetic Analysisの試みには、(1)造影前のT1測定、(2)造影中のダイナミック曲線の解析の二つの手順をふまえて、信号強度を造影剤濃度に変換する事から始まる。その上で薬物動態解析を行うことになる。まず(1)T1測定(T1map)作成から着手した。T1時間測定の為、従来用いられていたIR-TSE法は長時間必要とし、臨床上使用しにくい状況であった。今回、仮装心電図に高速sequenceの一つであるLock-Locker(LL)sequenceを同期させる事によって、短時間にT1値を求める検討をした。ファントム実験によりLL法とIR-TSE法を比較し、適切と考えられる撮像条件を検討した。FAを適切に設定するとLL法とIR-TSE法で求めたT_1値には高い相関を認め、T_1値が500ms〜1500msでは、IR-TSE法とLL法での測定の差は少なかった。T_1<200msもしくは、T_1>2000msでは、2D-IR法との誤差は大きかったが、造影前の組織のT1値を考えると、ほぼ臨床的に問題となる領域ではないと考えられた。頭頚部の撮像を行い、耳下腺、舌、咬筋などの頭頚部の代表臓器のT_1値の算出を行った。その後(2)造影中のダイナミック解析に関しては、ファントムを使用し次の解析を行った。(A)dynamic scanで造影剤希釈駅(T1値既知、T1値未知)を撮像した。理論式より未知の希釈駅のT1値を算出した。また(B)LL法、IR-TSE法によるT1値未知の溶液の測定を行った。両法での値を比較検討した。その結果、造影前のT1値が求まれば、ダイナミック曲線より理論式で、造影中のT1値が算出出来ることを確認した。
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