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2008 年度 実績報告書

口腔癌のPETにおけるFー18 Cholineの核医学的評価

研究課題

研究課題/領域番号 18592065
研究機関岩手医科大学

研究代表者

小豆島 正典  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (00118259)

キーワード[18F]コリン / PET / 頭頸部腫瘍 / 核医学
研究概要

筆者らは11C-Cholineの有用性を18F-FDG(FDG)と比較し、トレーサーとしてのCholineの有用性を明らかにしてきた。しかしながら、11Cで標識したトレーサーはその半減期が短いため製造メーカーによる供給には向かない。本研究課題では、半減期が長い18FでCholineを標識する18F-Cholineの安定的合成法を開発し、18F-Cholineの基礎と臨床面からその特性を明らかにすることを目的とした。
1.培養癌細胞に対する18F-FDG、 18F-Choline集積の細胞周期依存性
同調癌細胞に対し、18F-Cholineの投与実験を行ったところ、各同調ステージにおける取り込み量のSD(標準偏差)が大きかったため、条件を変えながら数多くの実験を行った。その結果、18F-FDGはS期(DNA合成期)初期に、18F-CholineはG2/M期(分裂前期・分裂期)に最大集積を示し、一方ではG1期の集積は最低であることが示された。このことから両者とも、その集積には細胞周期依存性があり、細胞分裂頻度の高い癌ほど高集積を示すことが予測された。
2.18F-FDGと18F-Cholineを用いた口腔癌のPET診断
マウスを用いた18F-Cholineの毒性試験を経て、18F-Cholineの患者への投与に関する倫理委員会での承認を得た。昨年9月より、18F-Cholineを用いたPETを行い、口腔癌に対し良好な集積を示すことが判明したが、症例数が5例と少なく、18F-Cholineの有用性について十分な検討ができなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 住友重機械工業社製FDG自働合成装置による[18F]フルマゼニル合成の基礎的検討2008

    • 著者名/発表者名
      寺崎 一典
    • 雑誌名

      NMCC共同利用研究成果報文集 14

      ページ: 265-271

  • [雑誌論文] HeLa細胞に対するF-Choline集積の細胞周期依存性2008

    • 著者名/発表者名
      小豆島 正典
    • 雑誌名

      NMCC共同利用研究成果報文集 14

      ページ: 256-259

  • [学会発表] Comparison of PET and US imaging findings in metastatic lymoh nodes of head and neck cancer2008

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, N.
    • 学会等名
      The 7th Asian congressof oral and maxillofacial radiology
    • 発表場所
      奈良
    • 年月日
      2008-11-20
  • [学会発表] 臨床供給のための[18F]フッ化ナトリウムの製剤化と品質2008

    • 著者名/発表者名
      寺崎一典
    • 学会等名
      第48回日本核医学会学術総会
    • 発表場所
      千葉市
    • 年月日
      2008-10-24

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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