研究課題/領域番号 |
18592066
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研究機関 | 東北福祉大学 |
研究代表者 |
杉本 是明 東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (30361158)
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研究分担者 |
笹野 高嗣 東北大学, 歯学研究科, 教授 (10125560)
庄司 憲明 東北大学, 大学病院, 講師 (70250800)
小野寺 大 東北大学, 大学病院, 助教 (80312594)
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キーワード | 歯痛 / 舌痛 / ヘテロ核RNA / 定量PCR / ACTH / Corticosterone / Corticotropin Releasing Factor |
研究概要 |
本課題研究の目的は、臨床的に遭遇しやすい歯痛モデルをラットに作り、疼痛ストレスにより、三叉神経を介する痛み情報が脳内にどのように伝わるのかを、遺伝子発現の視点から解明することである。平成18-19年度にかけて、カプサイシンによる舌痛刺激をラットに付加し、痛みストレスによる脳内情報伝達機構を、視床下部のCRH mRNA・hnRNAと、下垂体のACTH(POMS)mRNA・hnRNAの発現を指標にするため、定量PCRで解析した。その結果、三叉神経経由の痛み刺激でも、CRHとACTHはup-regulateされ、血中ACTHも増加するが、血中コルチゾールはそれほど増加しないことがわかった(J Dent Res、in submission)。三叉神経節のSubstance P・ヒスタミン合成酵素・Calcitoningene-related peptide(CGRP)のラットの舌痛刺激時の脳内遺伝子発現の実験については、動物実験まで終了し、現在、定量Real time PCR法で解析している段階まで来ている。 本年度は、3年計画の最終年度であり、これまでの研究成果をまとめて発表する段階にある。三叉神経節の実験についても年内には論文投稿し、積極的に学会発表する予定である。また、唾液ストレス物質という新しいストレスマーカー(salivary amylase,salivary Chromogranin A,salivary IgA)が登場し、これらを用いてヒトに対するストレスを生化学的に検討している。
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