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2006 年度 実績報告書

誤嚥性肺炎モデルにおける粘膜ワクチンの効果

研究課題

研究課題/領域番号 18592072
研究種目

基盤研究(C)

研究機関日本大学

研究代表者

妻鹿 純一  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (40190946)

研究分担者 田中 陽子 (大塚 陽子)  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50349974)
キーワード免疫 / 感染 / 炎症 / 粘膜ワクチン / 口腔細菌 / 誤嚥性肺炎
研究概要

平成18年度の研究実施計画に従い,口腔細菌による誤嚥性肺炎発症の実験動物モデル確立,および感染実験による呼吸器関連リンパ組織および関連器官におけるリンパ球の細胞生物学的解析を行った。
Candida albicansあるいはPorphyromonas gingivalisを用いた感染実験では,気管内に長期的にC.albicansが定着することが明らかとなり,粘膜ワクチンの効果判定に有効な実験モデルを確立できると思われる。一方,P.gingivalisを用いた感染実験では,気管内への定着期間が短いため,C.alblcansと同様の感染方法では定着が困難と思われた。今後,P.gingivalisを用いた感染実験については,感染マウスの年齢や感染の条件を検討するとともに,C.albicansを用いた免疫学的研究を先行させる予定である。
口腔細菌が誤嚥性肺炎に関わるメカニズムを解明するための細胞生物学的研究では,ヒト由来のalveolar epithelial carcinoma cell line, A549 cellsを用い,フォルマリン処理したP.gingivalisによるサイトカイン活性の変化について検討した。その結果,A549 cellsにおけるInterleukin-1β(IL-1β),Interleukin-6(IL-6)及びcyclooxygenase-2(COX-2)のmRNAレベルの上昇が認められ,肺の上皮細胞においても炎症性サイトカインを誘導することが示唆された。実験結果の要旨は,「Porphyromonas gingivalis Enhanced IL-1β and IL-6 in Alveolar Epithelial Cell」と題し,84th国際歯科研究会(IADR, June 30,2006,Brisbane)にて報告した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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