研究課題
基盤研究(C)
平成18年度:舌発癌過程におけるDNA methylationプロファイルを知る目的で、6週齢雄性rasH2マウス5匹に4-NQO(20ppm)を8週間飲水投与し、発生した舌腫瘍(乳頭腫4例、扁平上皮癌3例)、高度異形成8例および非病変部舌粘膜5例のmethylationをmultiplex methylation specific PCR(MSP)法にてp14^<ARF>、p16^<INK4a>、Apc、GSTP遺伝子を、conventional MSP法にてcyclin D2遺伝子で検索した。舌発癌過程で異なるmethylationプロファイルが観察され、特にApc、cyclin D2のmethyaltionの頻度が病変の進行に従い増加する傾向が窺えた。平成19年度:ヒトロ腔前がん病変(dysplasia)50例と口腔扁平上皮がん24例についてmethylationの頻度をmethylation-specific PCRにて解析した。その結果、p16、p15、p14、ATM、GSTP1におけるhypermethylationの平均頻度はGST-P陽性病変(dyspalsia、扁平上皮がん)で高い傾向を示した。これらの結果から、増殖に関与する遺伝子p16、p15、p14だけでなく解毒に関与する遺伝子ATM(ataxia teleangiectasia mutaed gene:genotoxic stress and radiotherapy)、GTP1(glutathione transferase)のhypermethylationも口腔領域の発がんに関与することが示唆された。
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