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2008 年度 実績報告書

ウイルス肝炎患者および易感染性患者の歯科治療における院内感染対策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18592081
研究機関東北大学

研究代表者

安倍 敏  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (10222647)

研究分担者 小松 正志  東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (10005069)
遠藤 達雄  東北大学, 病院, 講師 (20168826)
キーワード院内感染 / 病院感染 / 消毒 / 滅菌 / 光照射器 / ライトガイド
研究概要

1. 歯科用光照射器は頬粘膜、舌、歯肉、あるいは唾液によって汚染されることが多いが、光照射器は洗浄、消毒および滅菌などの感染予防対策に非対応の機種が多く、現状での感染対策は不十分である。そのため、照射器の先端部を保護するため、ディスポーザブルの被覆材が開発されている。ハロゲンタイプ3台とLEDタイプ1台の計4台の照射器に、2種類の照射器先端部専用カバー、および各種診療器材の汚染防止用被覆材として使用されている2種類のカバーを用いて、被覆した場合の光量を測定した。照射光量の平均値は、被覆材を装着しない条件では478〜1, 520mW/cm^2を示したが、被覆材を装着した場合には446〜1, 484mW/cm^2になり、照射光量は有意に低下した。しかし、被覆材による光量の低下よりも、照射器間の照射光量の差がきわめて大きく、照射光量は使用する照射器の性能に大きな影響を受けることが示された。
2. 光照射器先端部の汚染度を調査するために、先端部に付着している細菌数の測定を、ふき取り試験法で行なった。使用前の細菌数は0〜33個、使用後の細菌数は0〜1.8×10^3個であった。照射器が口腔内の軟組織や唾液に接触した場合などには、汚染が著しく、付着細菌数は照射前に比較して10^2〜10^3個の細菌数の増加を認めた。
3. 照射器に対して、洗浄、消毒、オートクレープ処理などの十分な感染予防対策が行えない環境下では、被覆材の使用は有用であることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 感染予防のための歯科用光照射器先端被覆材が照射光量に与える影響および光照射器の細菌汚染調査2009

    • 著者名/発表者名
      安倍敏、遠藤達雄、玉澤佳純、玉澤かほる、小松正志
    • 学会等名
      第24回日本環境感染学会総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20090227-28
  • [学会発表] 感染防止のための光照射器先端被覆材が照射光量ならびにコンポジットレジンの象牙質への接着強さに与える影響2008

    • 著者名/発表者名
      遠藤達雄, 安倍敏
    • 学会等名
      第129回日本歯科保存学会秋季学術大会
    • 発表場所
      富山
    • 年月日
      20081106-07

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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