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2007 年度 実績報告書

FGF-2による歯髄象牙質複合体再生の新展開

研究課題

研究課題/領域番号 18592087
研究機関大阪大学

研究代表者

佐保 輝之  大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (10263295)

研究分担者 北村 正博  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (10243247)
柳田 学  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (80379081)
キーワードFGF-2 / 歯髄象牙質複合体 / 歯髄細胞 / 細胞外基質
研究概要

ヒト歯髄細胞を石灰化誘導培地にてFGF-2(10ng/ml)存在、非存在下にて培養後、その培養上清中のアルカリフォスファターゼ(ALPase)活性を測定した。その結果、FGF-2がヒト歯髄細胞のALPase活性を抑制することが明らかとなった。また、ヒト歯髄細胞を石灰化誘導培地にてFGF-2存在、非存在下にて培養後、全RNAを抽出してRT-PCR法を用いて以下のmRNA発現を検索した。その結果、FGF-2は、ヒト歯髄細胞による石灰化関連因子(I型コラーゲン、オステオネクチン、骨シアロタンパク、デンチンマトリックスプロテイン-1、デンチンシアロフォスフォプロテインおよびデコリン、バイグリカン)mRNA発現を抑制した。一方、ラミニンα3鎖mRNA発現を亢進したが、フィブロネクチンmRNA発現には影響を及ぼさなかった。さらに、歯髄細胞の遊走活性を調べるために細胞排除用シリコンゴムシートを静置したガラスボトムディッシュ上で歯髄細胞を培養し、コンフルエントに達した時点でシートを除去して無細胞スペースを作製後、FGF-2存在、非存在下にて引き続き歯髄細胞を培養して無細胞スペースに遊走してきた細胞数を測定した。その結果、FGF-2により歯髄細胞の遊走が促進されることが明らかとなった。また、歯髄細胞表面上のヒアルロン酸レセプターであるCD44分子発現状況をflow cytometerを用いて解析した結果、FGF刺激により歯髄細胞表面上でのCD44分子の発現が上昇することが明らかとなった。今回の結果より、FGF-2はヒト歯髄細胞による細胞外基質産生を調節するとともに歯髄組織の修復過程にとって重要な役割を果たしている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Biological Effects of FGF-2 on Human Pulp Cells2007

    • 著者名/発表者名
      佐保 輝之
    • 学会等名
      第55回 国際歯科研究学会日本部会(JADR)学術大会
    • 発表場所
      鶴見大学(横浜市)
    • 年月日
      2007-11-17
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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