研究概要 |
1.矯正学的理由で便宜抜歯したヒトの健全な幼若小臼歯(30歯,可能な限り多くの歯を同一個体から得る)を,自動精密切断機・アイソメットを用いて培地を滴下しながら無菌的に歯軸方向に割断し,象牙質と歯髄を含む500-700μmの厚さの試料(象牙質・歯髄複合体試料)を作成した.次いで10%ウシ胎児血清(FBS)を含むイーグルMEM(EMEM)培地に,1.で得た試料を入れて,それぞれ熱刺激(42℃)、pH刺激(pH6以下)、およびカプサイシン刺激を加え、CO_2 5%,湿度100%の条件下で培養した.現在、培養上清中におけるVR-1および炎症性サイトカイン(主にIL-6とTNF-α)の発現をELISAおよびWestern blotで解析中である。VR-1を介した発現であるかどうかは、VR-1のアンタゴニストであるCapsazepineを用いる予定である。
|