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2006 年度 実績報告書

咬合接触状態の変化は中枢制御機能に影響を与えるか

研究課題

研究課題/領域番号 18592100
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京歯科大学

研究代表者

高橋 賢  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30307384)

研究分担者 仁科 牧子  東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (60276988)
渋川 義幸  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30276969)
キーワード歯学 / 咬合 / 脳・神経
研究概要

今回我々は科学研究費のご援助を頂き、3年の期間で顎位の変化が中枢制御に与える影響について検討したいと考えている。
本年度は研究費で購入したデンタルプレスケールおよびオクルーザーを用いて咬合接触状態に関する検討を行っている。プレスケールは顕色剤を塗布したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの上にマイクロカプセル化した発色剤を塗布し、さらに極薄層のPETフィルムで両面を覆った厚さ97μmの馬蹄型フィルムである。咬合することでフィルム中に分散された発色剤がその外力に応じて破壊され、その中の染料が顕色剤と化学反応を起こして赤色の濃淡を生じる。このフィルムの発色を専用の解析装置であるオクルーザーで分析すると、咬合力、咬合面積、平均圧力およびそれぞれの左右バランスが明らかになる。
このプレスケールとオクルーザーを用いて、咬合状態に自他覚的な異常を認めない個性正常咬合と思われる被験者に対し平均的な咬合接触状態の診査を行った。
その結果、咬合接触面積の平均は20mm^2(男性群21mm^2、女性群17mm^2)、咬合力の平均は812N(男性群851N、女性群736N)で、いずれも男性群の方が女性群よりも数値が大きかった。咬合力の左右差については全体の70%の被験者が16%以下、80%の被験者が18%以下であった。
上記被験者から咬合接触状態の良好な被験者を選抜し、CO2レーザーを用い、疼痛刺激を手首に与えた場合の咬合、非咬合時の脳の反応を全頭型neuromagnetometerで解析を行う予定であるが、これまでのところ、明らかな差異が認められず、現在、刺激付与法など、実験条件の再検討を行っているところである。来年度は本年度の遅れを取り戻すべくペースを速めてゆきたいと考えている。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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