研究課題/領域番号 |
18592103
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
中村 洋 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (40064878)
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研究分担者 |
中田 和彦 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70261013)
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キーワード | BMP(Bone Morphogenetic Protein) / 覆髄剤 / 歯髄細胞 / アルカリフォスファターゼ(ALPase) / 骨誘導マーカー分子 / オステオカルシン / I型コラーゲン / MTA(Mineral Trioxide Aggregate) |
研究概要 |
1.Crude-BMPおよび覆髄剤が歯髄細胞に及ぼす影響 1)アルカリフォスファターゼ(ALPase)活性試験 ブタCrude-BMPはラット歯髄(RDP)細胞のALPase活性を濃度依存的に促進した。一方、3種の市販覆髄剤では、DycalはRDP細胞のALPase活性をわずかに促進したが、Super-bond QuickとNew Apatite Linerは影響を及ぼさなかった。 2)石灰化結節形成能の試験 ブタCrude-BMPは培養3週ではRDP細胞の石灰化結節形成を促進したが、5週では逆に抑制した。一方、3種の市販覆髄剤はすべてRDP細胞の石灰化結節形成に影響を及ぼさなかった。 3)骨誘導マーカー分子mRNA発現の検索 ブタCrude-BMPは培養5週でRDP細胞のALPaseとオステオカルシンのmRNA発現を抑制したが、I型コラーゲンのmRNA発現には影響を及ぼさなかった。一方、3種の市販覆髄剤はすべてRDP細胞の骨誘導マーカー分子のmRNA発現に影響を及ぼさなかった。 2.新しく市販された歯科用覆髄材料MTA(Mineral Trioxide Aggregate)の硬組織形成機構の解明 MTAを擬似体液に4週間浸漬した後、その表面性状についてSEM観察を行った。その結果、直径約30-50μmの小球状の結晶物がMTA表面に多数析出して、結晶層(深さ:約50-100μm)を形成していることが明らかとなった。この結晶物はアパタイトであると推定され、生体内での硬組織形成に関与している可能性が示唆された。
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