研究概要 |
平成19年度の研究実施計画では, (1)耳介形状データの抽出・収集と解析(上田・會田) (2)形状データベースの構築(上田・會田) (3)試作材料の検索・エピテーゼの試作(西川) (4)問題点の整理と実用化に向けた課題の検討(上田・會田・西川) を予定していた.このうち,(1)については,予定(100形状)より多い130個余りの形状データを抽出,収集することが出来た.ただ,収集した形状データの分類については次期の課題として持ち越しとなった.(2)については,ボクセルモデルを基本としたエピテーゼの製作のためのデータベースをほぼ構築できた.(3)については,実際の症例における試作のほか,形成外科医から提案のあった生体再建手術用テンプレートの試作にも利用を試み,実際の手術に活用できる可能性が確認できた.材料については,より柔らかく生体に近い感触の材料を求めていくつかの材料を引き続きテスト中であり,次期の課題として持ち越しとなった.(4)については,引き続き継続中で持ち越しになった上記2点(形状分類と材料の検討)のほか,実用化には,データベースの形状を容易に操作でき,患者の顔写真等と合成して簡単にシミュレーションや確認などが出来るCADソフトの開発が必要であると感じられた.
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