研究分担者 |
佐々木 啓一 東北大学, 大学院歯学研究科, 教授 (30178644)
厨川 常元 東北大学, 大学院工学研究科, 教授 (90170092)
川田 哲男 東北大学, 大学院歯学研究科, 非常勤講師 (80292225)
小川 徹 東北大学, 大学院歯学研究科, 助手 (50372321)
久保 圭 東北大学, 大学院歯学研究科, 助手 (10431511)
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研究概要 |
本研究は,インプラント義歯治療の予知性を高めるうえで,支台インプラントに加わる荷重を適切に制御することが重要であり,この機能時に加わる荷重を考慮したインプラント義歯設計を行うためのデータ取得を目的とし, 1)義歯に与える咬合因子,支台インプラント数,支台装置を変化させた際のオーバーデンチャー支台インプラントに加わる荷重のリアルタイム測定を行う.同時に,義歯粘膜面に加わる荷重の多点同時測定および義歯に加わる咬合力測定を同期的に行う. 2)MR画像とX線写真に基づき顎顔面三次元画像を構築後,三次元座標を設定し,インプラントの位置・角度および顔面形態と測定した荷重データの三次元複合解析を行う. 今年度は,インプラントに加わる荷重を測定するために,三次元小型水晶圧電式センサをインプラント上に固定した三次元荷重測定装置を開発し,さらに,測定されたデータを顎顔面座標系において三次元的に解析するシステムを開発した.このシステムを,1名の被験者に生体応用し,最大随意咬みしめ(以下MVC)を行わせた.支台本数を2本および4本と変化させた結果,義歯歯列上咬合力は2本支台(542N)と比較し4本支台(595N)で有意に大きかった.インプラントに加わる荷重方向は,支台本数にかかわらず後外下方方向であった.4本支台時,外側に位置するインプラント2本に加わる荷重量が内側に位置するインプラント2本に加わる荷重量に比較して大きかった.2本支台,4本支台で共通の支台である内側2本のインプラントに加わる荷重を比較すると,2本支台時に荷重量は有意に大きく,方向は有意に外側方向であり,インプラントに加わる荷重は支台本数により有意に異なった. 三次元複合解析に関しては,CT写真により被験者顎顔面領域を三次元構築し,解析用座標を設定するところまで進行している.
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