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2007 年度 実績報告書

新規球状シリカを添加した抗ウ蝕性高強度を有するグラスアイオノマーセメントの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18592120
研究機関岡山大学

研究代表者

入江 正郎  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90105594)

研究分担者 田仲 持郎  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40171764)
齋藤 隆史  北海道医療大学, 歯学部, 教授 (40265070)
鈴木 一臣  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30050058)
キーワード球状シリカ / グラスアイオノマーセメント / 抗ウ蝕性 / 高強度 / 開発
研究概要

レジンモディファイドグラスアイオノマーセメント(RMGIC)は生体親和性,フッ素徐放性,歯質接着性および簡便な操作性など優れた特長を有しているが,同用途のコンポジットレジンと比較すると機械的強さが劣り,歯質との適合性などを含めて改良しなければならない点が多く残されている.
19年度は,RMGICに球状シリカフィラーの添加を試み,本材料の特長を損なわずに物性の向上を計ることを目的とした.まず,フィラーの添加量や表面処理の有無による影響をセメント泥の拡がり直径から検討し,次にこの機械的強さを測定して物性に及ぼす影響を明らかにした.また,フィラー表面処理に用いたフロオロシランの効果をX線光電子分光法や曲げ強さ測定後の破断面のSEM像から考察した.つぎに,ヒト歯質に及ぼす影響を明らかにするため窩洞辺縁部適合性および歯質接着性から検討した. 1)球状シリカフィラー添加量により,いずれの条件でも粉液比の増大が可能となった. 2)粉液比が増大した効果から対照とした市販のRMGICと比較して圧縮強さ,引張り強さおよび曲げ強さが10〜20%増加することが確認された. 3)シラン処理したフィラーがマトリックス組織と良好に結合していることが確認され,球状フィラー添加の効果が判明した. 4)窩洞辺縁部の間隙は球状フィラー添加によって,硬化直後の歯質およびテフロンモールドの両間隙が有意に小さくなることが確認された. 5)エナメル質および象牙質においては,球状フィラー添加の効果は有意にみられなかったが,試料作製直後の値と比較して24時間値の方が有意に大きな値を示した. 6)吸水率はコントロールのRMGICと比較して有意に減少し,フッ素徐放率はコントロールの約60%に留まっていた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Class I Gap-formatin with Highly-viscous Glass-ionomer Restorations Minimized by Delayed Polishing2008

    • 著者名/発表者名
      M Irie, Y Maruo, G Nishigawa, K, Suzuki, DC Watts
    • 雑誌名

      Operative Dentistry 33

      ページ: 196-202

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Flexural Performance of Flowable versus Conventional Light-cured Composite Resins in a Long-term In Vitro Study.2008

    • 著者名/発表者名
      M Irie, R. Tjandrawinata, L E, T Yamashiro, K. Suzuki
    • 雑誌名

      Dental Materials Journal 27

      ページ: 292-301

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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